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私が俯いていると、荒北さんはポンポンと弾むように頭を撫でてくれる。
みんな頭撫でるの好きだなぁ･･･それとも私の頭が低いところにあるから置きやすいのかなぁ･･･。
そんなことを考えていると、荒北さんが口を開いた。
「明日は公式のロードレースじゃねぇし･･･って、俺らは本気で勝ちに行くだろうがよ。姫は気楽に走ればいいんでねぇの？･･･走りたけりゃよ。･･･心配だから出来ればやめとけと言いたいとこだがな。未経験だろうし」
「？あの、私、４月の終わりに千葉であったロードレース。手嶋先輩と青八木先輩と今泉くんの４人で参加したので、未経験では･･･」
「なっ！？大丈夫だったんかよっ？潰されなかったか！？」
「え･･･？周りの高校生の皆さん、頑張れって応援してくださって、安心して走れましたよ？･･･結局最後は力尽きて今泉くんや先輩たちに支えられてゴールしてしまいましたけど･･･」
そう言うと、荒北さんは大きなため息をついて、呆れたように私を見る。
そして『皆が皆、紳士じゃねぇんだよ』と言って頭を抱え込んでしまった。
まだ私は会った事ないけど、紳士じゃないスポーツマンってやっぱりいるんだね･･･。
本当に明日、どうしよう。
荒北さんは気楽にと言ってくれたし、先輩たちは私の心肺機能は優れているからと言ってくれていたし、無理しないで自分のペースで頑張れれば完走は出来るかもしれない。
スタートした最初だけでもみんなと走れるなら、私は総北のみんなとも、箱学のみんなとも、一緒に走ってみたいと思ってる。
うん。出てみよう。
着いていけなかったら、寂しいとか、悔しいとか、そんなことを考えてしまうかもしれないけれど、それが私の精一杯だったら仕方のないことなんだ。
また頑張ればいいじゃない。
「荒北さん。私、出てみます。皆さんと走ってみたいです。それが最初だけだとしても･･･」
「･･･まあ。そういう答えになると思ってたがな。いいんでねぇの？」
そう言って笑った荒北さんは少しだけ嬉しそうだった。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも嬉しいコメントをありがとうございます＾＾素敵なお言葉をたくさん頂けてモチベーションを保てています。本当に感謝感激です。今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月18日 1時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - これを見ると疲れが癒されます。姫ちゃん可愛すぎです! (2019年8月18日 1時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 美月さん» 嬉しい感想ありがとうございます♪応援と温かいお言葉、とても励みになります＾＾今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年5月3日 10時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - はじめまして!第１期から見させてもらいました!もの凄く面白いです!過保護な自転車部員は見てて凄く楽しいです!この作品大大好きです！応援してます!! (2019年5月3日 9時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - かあさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾確かにベタですよね。ですがなかなか私好みの方向に行ってくれない終わり方の小説が多くて執筆し始めてしまいました（汗）自己満足な小説になってしまっていますが今後とも頑張りますのでお付き合いくださると嬉しいです＾＾ (2019年4月21日 7時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年1月25日 0時
