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私は記者さんの手元から視線を上げて、じっと記者さんを見つめる。
この人は一体何が言いたいのだろうか。
そう思っていたのが分かったのか、ふぅ･･･とため息をついた記者さんは肩を竦めて話し出した。
「俺もねぇ。こんな確認したくないんだよ？だけど、相手は未成年だし、一応『この記事書いて載せますからねぇ』って確認を取らないといけないんだよねぇ。報道の自由とか言いながらこんな決まりがあるなんて面倒だよね」
「やましいことなんて･･･ありませんので。ただ、私が失敗して、慰めてくださっていただけです。･･･記事になるような、ことでは･･･」
「うん。そう言うと思った。けどねぇ。この男子生徒の過去って知ってる？凄い不良だったらしいじゃない？そんな子がインターハイメンバーなんだったらいろいろいい記事書けると思うんだよねぇ」
「え･･･？」
荒北さんが不良･･･？
いやいや、今はそんなこと考えている場合じゃない。
しっかりしろ、変に慌てちゃ駄目･･･巻島先輩もスポーツ記者は性質が悪いって言ってたもん。
震える足に力を入れて、震えそうになる声を必死に絞り出していると、突然後ろから伸びてきた手が私のおでこに掛かって後ろに引かれた。
背中と頭が何かにポスンと吸いこまれて軽い音がして、顔を斜め後ろに向けて見上げると、そこには荒北さんがいた。
「テメー。どういうつもりで『箱学の生徒の家』に不法侵入してんのぉ？しかも盗撮でこぉんな馬鹿げた写真までこいつに見せて何の強要？載せますよって確認？脅しの間違いだろぉが。ふざけんなってーの！警察呼ぶぞコラ」
「あ･･･ら北さん･･･？」
こ、怖すぎる････っっ！！
だけど、不良だったと言われても･･･こんな優しい不良がいるのかな･･･？
って、違う違う！戻ってきて！私の思考っ！！
更に後ろに引かれて私は荒北さんの背に隠されたから、荒北さんが今、どんな表情で記者さんと向き合っているのかは分からないけれど、庇ってくれるその背中を頼もしいと感じた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも嬉しいコメントをありがとうございます＾＾素敵なお言葉をたくさん頂けてモチベーションを保てています。本当に感謝感激です。今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月18日 1時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - これを見ると疲れが癒されます。姫ちゃん可愛すぎです! (2019年8月18日 1時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 美月さん» 嬉しい感想ありがとうございます♪応援と温かいお言葉、とても励みになります＾＾今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年5月3日 10時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - はじめまして!第１期から見させてもらいました!もの凄く面白いです!過保護な自転車部員は見てて凄く楽しいです!この作品大大好きです！応援してます!! (2019年5月3日 9時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - かあさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾確かにベタですよね。ですがなかなか私好みの方向に行ってくれない終わり方の小説が多くて執筆し始めてしまいました（汗）自己満足な小説になってしまっていますが今後とも頑張りますのでお付き合いくださると嬉しいです＾＾ (2019年4月21日 7時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年1月25日 0時
