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暗い･･･暗いのは怖い。
さっきまで、みんながいてくれたから、今日あった出来事も考える必要が無くて、しんとした真っ暗な場所にいると、改めて考えてしまう･･･。
引き倒された痛みと、殴られた痛み。
楽しそうに口元を引き上げた男の人の表情･･･声･･･そして、押さえ込まれた腕の痛み。
心臓が･･･痛くなるほどの恐怖。
「････ゃ･･･っ」
ガバリと起き上がると自分の体を抱きしめた。
寒くないのに震えてしまう体を掻き抱いて泣き出してしまいそうな気持ちを必死に押さえ込んだ。
少し離れている先輩たちが寝ているだろう方向から布の擦れる音が聞こえて、起こしてしまったかもしれないと息を殺した。
「･･･姫？どうした･･･？」
落ち着いた低い声が聞こえてきて、『大丈夫です』と返したいのに震えだした体を押さえ込むのに必死で声が出ない。
目が慣れてきたのか、薄っすらと人影がこちらに近づいてくるのが見えて、シルエットから金城先輩だと分かった。
金城先輩も私が体を起こしているのに気づいて、静かに私の隣りに座って、また落ち着いた低い声が聞こえてきた。
「どうした･･･？震えているのか･･･？」
「････っ」
息が詰まって声が出なかったけれど、気遣ってくれる優しく響く低い声に、私を傷つけたりしない人だと脳が認識する。
生まれる安心感に、涙が溢れた。
「ふ･･･ぇ･･･っ」
「っ。姫･･･。大丈夫だ。もうお前を傷つけるやつはここにはいない･･･」
金城先輩は私を引き寄せて、ふんわりと優しく、本当に優しく抱きこんでくれる。
私は引き寄せられるままに金城先輩の足の間に抱きこまれて、その体にぎゅっと体を寄せた。
温かい体温と、金城先輩の香りに包まれて、トクトクと少し早い鼓動に安心した。
「･･･みんなで一緒に寝るっショ」
「っ。巻島も、起きていたのか」
「まあな。さて、布団寄せるっショ」
「ああ。･･･そうだな」
私が泣き止む前に、先輩たちが電気をつけて私のお布団を真ん中に並べて敷き直してくれた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも感想ありがとうございます＾＾こんなに遅い時間にまで読み進めてくださっていたのだと感動してしまいました★毎日１話更新しておりますのでご無理なさらず読んでくださると嬉しいです♪今後ともよろしくお願いいたします(*^^*)因みにこの時間が執筆構想時間です★ (2019年8月14日 1時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 今回のお話では涙目になってしまうシーンがあったり、ほわほわするお話もあってとっても楽しめました♪次も頑張って下さいね！ (2019年8月14日 1時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - az☆azさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾弱虫姫箱学偏も楽しそうですね♪この小説が落ち着いたら書いてみたいと思います！今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年7月14日 23時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
az☆az(プロフ) - とっても面白いです！箱学として通ってる姫も読んでみたいです！お時間の方があればよろしくお願いしますm(_ _)m更新頑張ってください！ (2019年7月14日 23時) (レス) id: 22cdeb44e5 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 猫柳さん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾とても励みになります♪毎日更新頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします＾＾ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年12月14日 0時
