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違う･･･そうじゃない･･･。
授業内容が変わるとか、選択授業が増えて大変だからとか、そんな小さなことじゃない。
「私が、２年生になっちゃったら･･･。金城先輩も、巻島先輩も、田所先輩も、いなくなっちゃうじゃないですか･･･」
「･･･ああ。そういうことか･･･」
「･･･気が早い。まだ１年近くあるっショ」
「そう･･･ですけど･･･。嫌なものは、嫌･･･なんです」
不貞腐れたように、子供みたいにぷくりと頬を膨らませてみる。
チリリと頬の傷が引き攣れて少しだけ眉を寄せてしまったけど、何だか私だけが寂しいと思ってるみたいで、それが悲しくて、そして恥ずかしかった。
わざと膨らませた頬に２人は仕方ないなという、大人が子供を嗜めるみたいに頭を撫でてくれたけど、私、我侭になってしまったみたいだ。
今まで、人の目ばかり気にしてきて、嫌われるのも、機嫌を損ねるのも怖くて、期待することを諦めてきた。
でも、自転車競技部のみんなの優しさに包まれて、護られて、無条件に与えられるこの温かい手に甘えてしまっているのかもしれない。
素直になろうと決めたけれど、素直に伝えることと、我侭を言うのでは違う。
まだ私は、どこからが我侭なのか、境目が分からない･･･。
「クッハ･･･っ。へたくそなガキみたいな甘え方っショ」
「ふっ。少しは信頼してもらえているとは思っていたが･･･。まあ、そうだな。俺も卒業したらと考えると気分が沈むな。それに、毎日会えている今とは違い、姫と会えなくなれば･･･寂しいと思うだろうな」
パッと顔を上げると、巻島先輩も金城先輩も優しい表情で、だけど少しだけ寂しそうに微笑んでいて、私は胸がきゅっと苦しくなる。
だけど、頬を膨らませるのを忘れてしまっていて、巻島先輩に右の頬をつつかれて、子供みたいなことをしてしまったことに恥ずかしくなって俯いた頃には、心が落ち着いていた。
「先輩たちがいてくれるなら･･･まだ子供でいいんです･･･」
そう言ったら、今度は声をあげて笑われてしまった･･･。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも感想ありがとうございます＾＾こんなに遅い時間にまで読み進めてくださっていたのだと感動してしまいました★毎日１話更新しておりますのでご無理なさらず読んでくださると嬉しいです♪今後ともよろしくお願いいたします(*^^*)因みにこの時間が執筆構想時間です★ (2019年8月14日 1時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 今回のお話では涙目になってしまうシーンがあったり、ほわほわするお話もあってとっても楽しめました♪次も頑張って下さいね！ (2019年8月14日 1時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - az☆azさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾弱虫姫箱学偏も楽しそうですね♪この小説が落ち着いたら書いてみたいと思います！今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年7月14日 23時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
az☆az(プロフ) - とっても面白いです！箱学として通ってる姫も読んでみたいです！お時間の方があればよろしくお願いしますm(_ _)m更新頑張ってください！ (2019年7月14日 23時) (レス) id: 22cdeb44e5 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 猫柳さん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾とても励みになります♪毎日更新頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします＾＾ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年12月14日 0時
