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涙目で突然怒鳴りだしたおじさんを見ていると、近くにいた福富さんがぽつりと呟いた。
「監督･･･？」
どうやらあのおじさんは、箱学の自転車競技部の監督らしい。
すると、泉田さんが頬を指で掻きながら説明してくれた。
「うちの監督はロードレースをやっている人間にはとことん愛を注げる人です。･･･そしてこの箱学の生徒指導の教師でもあります。他校の女子生徒に暴行した上、それが自転車競技部の生徒で、更にこんな小さく儚げな女の子となると･･･まぁ、ああなりますね･･･」
「処分を下すのに１番適した人物ということか･･･」
金城先輩がそう言うと、現状を見せたかったということらしく、先に行っていなさいと監督さんは優しく促してくれた。
目撃者の青八木先輩と新開さんは、あの２人の男子生徒と共に残ることになって、施設内の一室にみんなは戻ってきたけど、大丈夫かな･･･？
そう思っていると、東堂さんが私の前に来て、ガバリと頭を下げた。
「･･･姫よ。すまなかった。だが、ああしなければ新開は大切なこの時期に暴力沙汰を起こしていただろう。二度と会いたくない相手だと思うが、ああするしかなかったのだ･･･」
「や･･･、あの。あ、頭を上げてください･･･っ。大丈夫ですから･･･」
巻島先輩の胸元をきゅっと握って言うと、巻島先輩はベンチに下ろしてくれた。
それでも頭を上げてくれない東堂さんを見て、どうしようかとオロオロしていたら、巻島先輩が東堂さんの後ろ頭を掴んで上げさせる。
「ま、巻ちゃんっ！？」
「もうやめとけよ藤堂。これ以上あの事引き伸ばせば、姫が辛いっショ」
「あ･･･ああ。そうだな。･･･よし、姫よ！もし顔に傷が残ったなら俺が嫁に貰おうではないか！安心するがいい！」
「安心出来るか！」
即効でツッコミを入れたのは荒北さんで、心が少し軽くなったのを感じてふふっと笑うと、巻島先輩が『姫が言うセリフっショ』と呆れたように首を竦めた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも感想ありがとうございます＾＾こんなに遅い時間にまで読み進めてくださっていたのだと感動してしまいました★毎日１話更新しておりますのでご無理なさらず読んでくださると嬉しいです♪今後ともよろしくお願いいたします(*^^*)因みにこの時間が執筆構想時間です★ (2019年8月14日 1時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 今回のお話では涙目になってしまうシーンがあったり、ほわほわするお話もあってとっても楽しめました♪次も頑張って下さいね！ (2019年8月14日 1時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - az☆azさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾弱虫姫箱学偏も楽しそうですね♪この小説が落ち着いたら書いてみたいと思います！今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年7月14日 23時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
az☆az(プロフ) - とっても面白いです！箱学として通ってる姫も読んでみたいです！お時間の方があればよろしくお願いしますm(_ _)m更新頑張ってください！ (2019年7月14日 23時) (レス) id: 22cdeb44e5 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 猫柳さん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾とても励みになります♪毎日更新頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします＾＾ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年12月14日 0時
