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新開side
Ａチームがロードから戻って、スプリントのアドバイスを総北の２年の青八木にしながら自転車を置いた。
俺は何となく、そう、何となく今日もうさ吉の小屋に姫さんが来ているんじゃないかと期待していて、ちらりとうさぎ小屋のある方向に目線を向けると、青八木が不思議そうに俺を見上げているのに気づいた。
「ああ。すまないね。･･･うさぎを飼っていてね。どうしているかと思っただけだ」
「･･･学校に、いるんですか？俺･･･うさぎ好きです」
「そうなのかい？はは。まだ子供なんだ。可愛いぞ。見てみるか？」
そう言うと、青八木は頬を染めて小さく頷いた。
総北の下の連中は箱学と違って素直で可愛げがあるなと思いながら、青八木を連れて校舎裏へ向かうと、遠くのほうで誰かが倒れているやつの上に馬乗りになっているのが見えた。
こんなところで揉め事か･･･。
面倒だなと思いながら足を進めようと思った瞬間、俺の足は縫いとめられたように凍りついた。
男子生徒の下にいる人物がの小さな頭が、うさ吉と同じ色を持っていたから。
柔らかなミルクティー色の長い髪が乱れたように地面に散っていて、押さえ込まれている華奢で白い腕は赤く染まっていた。
「･･･ひ･･･め･･･？」
隣りから、小さな声が聞こえた瞬間、俺は地面を蹴って走り出していた。
後ろから追ってくる足音を聞きながらも俺は押さえ込まれた人物から目を背けずに走る。
足音が聞こえたのか、こちらに顔を傾けた人物の顔を確認して、俺は衝撃を受けた。
力なく開かれた姫さんの瞳は涙に濡れて、小さな顔は腫れて赤色が散っている。
目の前が赤く染まった気がした。
うさ吉の母親を轢き殺した後、レース帰りのあの道で見た光景と重なる。
大切な宝物を傷つけられたような喪失感と虚無感･･･そして、果てしなく湧き上がる怒りと憎悪。
俺は走ってきた勢いのままに、姫さんに覆いかぶさっていた奴の胸を踏み飛ばした。
蹴り飛ばさなかっただけでもマシだと思え。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも感想ありがとうございます＾＾こんなに遅い時間にまで読み進めてくださっていたのだと感動してしまいました★毎日１話更新しておりますのでご無理なさらず読んでくださると嬉しいです♪今後ともよろしくお願いいたします(*^^*)因みにこの時間が執筆構想時間です★ (2019年8月14日 1時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 今回のお話では涙目になってしまうシーンがあったり、ほわほわするお話もあってとっても楽しめました♪次も頑張って下さいね！ (2019年8月14日 1時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - az☆azさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾弱虫姫箱学偏も楽しそうですね♪この小説が落ち着いたら書いてみたいと思います！今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年7月14日 23時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
az☆az(プロフ) - とっても面白いです！箱学として通ってる姫も読んでみたいです！お時間の方があればよろしくお願いしますm(_ _)m更新頑張ってください！ (2019年7月14日 23時) (レス) id: 22cdeb44e5 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 猫柳さん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾とても励みになります♪毎日更新頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします＾＾ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年12月14日 0時
