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後頭部が痛むので青八木先輩の方向を向いて横になっているんだけど、治療が終わってから、青八木先輩は一言も話していない。
だけど、先輩はずっと私の手を握っていてくれた。
「青八木、先輩･･･。ごめんなさい･･･」
「･･･姫は、何も悪くない。けど･･･、何があったか、言いたくないかもだけど、聞かなきゃいけない」
「･･･っ」
「ごめん･･･。でも、聞いてないと、姫を守れないから･･･」
「え･･･？」
青八木先輩は『本当は聞きたくないけど、それじゃ駄目だから』と俯いてぽつりと呟いた。
「みんな、理由を聞きたがる･･･。あの事を姫は、みんなの前で説明しなきゃ、いけなくなる。そんな悲しいこと、してほしくないし、させたくないから。俺が聞いてたら、俺からみんなに説明できる･･･から」
『俺に守らせて』と青八木先輩は悲しげに微笑んでくれて、その優しさに治まっていた涙がじわりと滲んだ。
この人は、どこまで優しいんだろう･･･。
私は、昨日校舎裏にうさぎがいた事、早めにトレーニングが終わったので、そのうさぎに会いに行こうとしたこと、うさぎ小屋の手前の校舎裏であの男子生徒たちと鉢合わせをしたこと、サボっていると間違えられて誘われたこと、逃げようとしてああいう状況になってしまったこと、どこかに行くかキスをするか答えられずに抵抗して相手を引っ掻いてしまった報復で殴られてしまったこと、すべて話した。
全て聞き終えた後の青八木先輩は･･･涙を流していた。
小さく『ごめん。ごめん･･･』と繰り返し私に謝罪の言葉を繰り返している。
「どうして･･･。先輩が、謝るのですか･･･？」
「ロードの時間を･･･俺たちは５分遅らせて出発した･･･。ドリンクの補充が遅れたんだ。それさえなければ･･･殴られる前に止められたかもしれない･･･」
ああ･･･本当に、どこまでも優しい人･･･。
そして、私はどこまでこの優しい人を傷つけてしまうんだろう･･･。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも感想ありがとうございます＾＾こんなに遅い時間にまで読み進めてくださっていたのだと感動してしまいました★毎日１話更新しておりますのでご無理なさらず読んでくださると嬉しいです♪今後ともよろしくお願いいたします(*^^*)因みにこの時間が執筆構想時間です★ (2019年8月14日 1時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 今回のお話では涙目になってしまうシーンがあったり、ほわほわするお話もあってとっても楽しめました♪次も頑張って下さいね！ (2019年8月14日 1時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - az☆azさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾弱虫姫箱学偏も楽しそうですね♪この小説が落ち着いたら書いてみたいと思います！今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年7月14日 23時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
az☆az(プロフ) - とっても面白いです！箱学として通ってる姫も読んでみたいです！お時間の方があればよろしくお願いしますm(_ _)m更新頑張ってください！ (2019年7月14日 23時) (レス) id: 22cdeb44e5 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 猫柳さん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾とても励みになります♪毎日更新頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします＾＾ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年12月14日 0時
