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喉が引き攣ったように声が出ない。
口の中が切れているようで、ジワリと不快な鉄の味がする。
食いしばっていないと歯がカチカチと鳴りそうなくらい怖くて震えているのに、また声を出せばぶたれるかもしれないと思うと喉が固まったみたいに私の口からは言葉が出てこなかった。
誰か来て欲しいという気持ちと、こんな涙と血でグシャグシャの恥ずかしい姿を見られたくないという気持ちがドロリと溶けかけのチョコレートみたいにねっとりと思考を遮る。
「覚悟、決まったみたいだね？どっちにする？俺が決めていいのかな？」
「･･･っ」
死んでしまいたい気持ちでギュッと目を硬く閉じて恐怖から逃げようとするけど、ギリリと押さえつけられた腕の痛みで意識を断ち切れずにいた時。
誰かの走ってくる足音が聞こえて、また私を傷つける人が増えたのだろうかと薄っすらと目を開く。
流れる涙でぼんやりとした視界では誰が走ってきているのかさえ判断できなかった。
ドカッ！！
大きな音が聞こえた瞬間、『うぐっ』という声が聞こえて私の上の重みが消えた。
「･･･今、何をしていた！？」
「ゲホっ！･･･てめっ。し、新開！？何でここに･･･」
「･･･姫っ。姫！！･･･どうしてっ」
この声は･･･新開さんと･･･青八木先輩･･･？
あぁ･･･ロードから、帰ってきたんだ･･･。
「･･･青八木くん。俺は、今、用事が出来た。先に姫さんを保健室に連れて行ってくれるかい？校舎１階、玄関入ってすぐの廊下を左に行った突き当りにあるから」
「･･･はい。･･･只では帰さないで。用事はきちんと、終わらせてから･･･来てください」
「ああ。分かっているよ」
「･･･姫。痛むだろうけど、少しだけ、我慢」
「･･･は･･･ぃ」
まだ強張った体はいうことを聞いてくれなかったけど、もう大丈夫だという安心感に声を出すことは出来た。
青八木先輩に抱き上げられて、揺られて移動している時、青八木先輩のジャージに血がついてしまったことに気づいた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも感想ありがとうございます＾＾こんなに遅い時間にまで読み進めてくださっていたのだと感動してしまいました★毎日１話更新しておりますのでご無理なさらず読んでくださると嬉しいです♪今後ともよろしくお願いいたします(*^^*)因みにこの時間が執筆構想時間です★ (2019年8月14日 1時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 今回のお話では涙目になってしまうシーンがあったり、ほわほわするお話もあってとっても楽しめました♪次も頑張って下さいね！ (2019年8月14日 1時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - az☆azさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾弱虫姫箱学偏も楽しそうですね♪この小説が落ち着いたら書いてみたいと思います！今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年7月14日 23時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
az☆az(プロフ) - とっても面白いです！箱学として通ってる姫も読んでみたいです！お時間の方があればよろしくお願いしますm(_ _)m更新頑張ってください！ (2019年7月14日 23時) (レス) id: 22cdeb44e5 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 猫柳さん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾とても励みになります♪毎日更新頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします＾＾ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年12月14日 0時
