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慌てた私は思わず男の人の胸に手を置いて押してみるけどびくともしない。
「や･･･っ。退いてください･･･っ」
「･･･可愛いー。やーだよ。お、そうだ。俺といいとこ行くか、ここでチューしてくれるか選んでよ。どっちか選んでくれたら退いてあげる」
「あ、お前ずりぃぞ･･･ていうか、これまずくね？」
「いいんだよ。ここの女子じゃねぇし。それに、この可愛さでこんな華奢な感じの子。そうそう会えないじゃん？ね？早く決めないとこっちからしちゃうよ？」
「･･･っ！？」
なんで･･･そんなの、どっちも選びたくない･･･っ。
思わず顔を隠してしまったせいで、擦り剥いた腕から垂れた血が頬についてしまったみたいで腕の血が滲んだ。
「うわ･･･。なんか、いけない事してる気分になるわー」
そう言った男の人の横に立っていた男の人の喉がごくりと鳴ったのが聞こえて、ざわりと背中に鳥肌が立つ感覚がする。
「や･･･っ。やだっ！いやぁっ！」
「おわ！急に暴れんなって！！痛って！」
じわりと滲む視界に恐怖が溢れ出して、何とか逃げ出そうと抗った指先が男の人の頬を掠めて引っ掻いてしまい赤い線が浮く。
パンッ･･･と乾いた音が耳に届いた後、じわりと私の後頭部と頬が熱くなった。
頬を打たれた感覚に目の前がチカチカする。
男の人の力では、私の小さな体には平手打ちも凶器と同じだった。
頬を殴られた反動で後頭部が地面に当たったらしい。
両手を地面に縫い止められて動くことさえ出来ずにカタカタと震えた。
以前総北で怖い思いをした時の恐怖とは比べ物にならない恐怖に、今朝の荒北さんが言っていた言葉が思い出される。
荒北さんは、別の形の暴力と表現していたけれど、私が今感じている恐怖は、そのどちらもだ。
体への暴力･･･そして、非力な女の子にはどうしようもない、異性への恐怖。
荒北さん･･･あなたの言っていた言葉は正しかったです･･･。
今、私は････怖くて堪らない･･･。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも感想ありがとうございます＾＾こんなに遅い時間にまで読み進めてくださっていたのだと感動してしまいました★毎日１話更新しておりますのでご無理なさらず読んでくださると嬉しいです♪今後ともよろしくお願いいたします(*^^*)因みにこの時間が執筆構想時間です★ (2019年8月14日 1時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 今回のお話では涙目になってしまうシーンがあったり、ほわほわするお話もあってとっても楽しめました♪次も頑張って下さいね！ (2019年8月14日 1時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - az☆azさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾弱虫姫箱学偏も楽しそうですね♪この小説が落ち着いたら書いてみたいと思います！今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年7月14日 23時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
az☆az(プロフ) - とっても面白いです！箱学として通ってる姫も読んでみたいです！お時間の方があればよろしくお願いしますm(_ _)m更新頑張ってください！ (2019年7月14日 23時) (レス) id: 22cdeb44e5 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 猫柳さん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾とても励みになります♪毎日更新頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします＾＾ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年12月14日 0時
