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新開さんにうさ吉ごと抱きしめられた。
ふわりとうさ吉の体が顔を覆ったと思ったら頭に何かが触れた。
新開さんの顎に当たってしまったのかもしれない･･･。
すぐに離してくれて、見上げた新開さんの顔はとても清々しい表情で、憑き物が落ちたようにすっきりとした顔だった。
よく分からないけど、元気になってほっとする。
「姫さん。そろそろ戻ろうか。うさ吉。また来るからいい子にしてるんだぞ？」
「は、はいっ。うさ吉。またね」
うさ吉にバイバイと手を振って新開さんと施設の方へ向かうと、荒北さんがいた。
あれ･･･？また不機嫌･･･？
私は新開さんの隣りから荒北さんに駆け寄ると声をかける。
「荒北さんっ。こんなところでどうしたのですか？」
「･･･どこにいようが俺の勝手だろっ。てか、前も言ったがテメーは危機意識が低すぎんだよ！」
「ひゃあ･･･っ。ああああ荒北さんっ！？」
私は荒北さんに髪の毛をクシャクシャにされて軽くパニックになった。
何でそんなにご機嫌斜めなんですかぁ･･･？
「うさぎが猫にバトンタッチか･･･。俺は先に戻るよ。またね、姫さん」
「あ、はい」
新開さんの背中を見送っていると、荒北さんは私の頭の上にポンと手を置いた。
さっきより優しい手に荒北さんを見上げて首を傾げると、荒北さんは困ったように眉を寄せて目を逸らす。
「･･･たく。何であんなことされて怒らねぇんだよ」
「え･･･？あんなこと･･･ですか･･･？」
「気づいてなかったんかよ･･･。はぁー･･･。アホらし･･･」
荒北さんはため息をつくと、少し表情を緩めて安心したような目で私の目を今度は真っ直ぐ見た。
これ･･･聞いていいのかな･･･？
「荒北さんは･･･。どうして皆さんの前だと･･･その、ちょっぴり、怖くなるのですか･･･？」
「･･･っ。俺の事、怖いのかよ･･･？」
「えっ。いえ、わ、私とお話してくれる荒北さんは優しいです･･･っ。怖くないです」
「･･･なら、いいけどよ」
詰めていた息を吐き出した荒北さんは、それ以上何も言わなかった。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも感想ありがとうございます＾＾箱学偏は何故か荒北さんと新開さんがグイグイ前に出てきていますね（笑）今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月13日 21時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 私、箱学の中でも特に泉田さんと荒北さんが好きなのでお二人との絡みがあって嬉しかったです！更新頑張って下さい (2019年8月13日 21時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ミズキさん» コメントありがとうございます。間違えていましたね・・・すみません＞＜現在多忙のため修正に少しお時間がかかるかと思いますが少しずつ直していきます。ありがとうございました。 (2019年4月5日 6時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - 東堂さんの名前甚八じゃなくて尽八ですよ！ (2019年4月4日 23時) (レス) id: eee77d9b22 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ぺやみさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾御堂筋くんとの絡みも視野に入れているのですが、負の絡みになりそうです★大丈夫でしょうか？（汗）今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2018年12月1日 13時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年11月26日 20時
