検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:195,125 hit

40 ページ40

福富さんは『バッ』と音がしそうな程、高速で背中を向けて視線を逸らして、金城先輩は真波くんの持っていた私のパンツを一瞬にして奪うと手に握りこんで見えないように拳を作った。

は・・・速い・・・っ!


驚いた東堂さんは、真波くんを責める言葉がピタリと止まって、真波くんは目を見開いて自分の手を見つめている。

私も半泣き状態だったのが、金城先輩の早業に驚き過ぎて、金城先輩を見上げるしか出来ない。


すると、金城先輩は目を逸らしながらも私の前に拳を出して、両手を思わず出してしまった私の手に下着を握らせてくれた。

恥ずかしくて顔に熱が集まっていることに気づきつつも、やっと戻ってきた自分の下着を両手で包んで俯いてしまう。



「あ・・・りがとう、ございます・・・」

「いや・・・。・・・それより、真波。どういうことだ?場合によっては福富と相談して何かしらの処分を考えないといけない」



金城先輩の言葉に真波くんは困ったように眉を下げた。

え・・・処分って・・・違う違うっ!

このままじゃ真波くんが誤解されたままになっちゃう。



「ち、違うんですっ。真波くんとは偶然ここで会って、私が大変だからってお洗濯物を乾燥機に入れるのを手伝ってくれていただけで・・・」

「そうなのか・・・?」

「は、はいっ。私、その、ボーっとしていて、私の洗濯物まで入っていること、言うの忘れてました・・・。真波くんも、ごめんなさい・・・」

「えっ。あぁ、うん。大丈夫だよ」



誤解が解けてほっとしてから、福富さんがまだあっちを向いたままなのに気づいた。



「あの・・・。福富さん、もう隠しましたから、大丈夫です・・・」

「あ、ああ。その、うちの真波がすまなかった」

「い、いえ。こちらこそ・・・あの・・・。お見苦しいものを、お見せしてしまって・・・」



うわぁ・・・。

なんだか居た堪れない・・・。



ランドリー室内はおかしな雰囲気に包まれてしまった。

皆さん・・・本当にご迷惑をおかけしました・・・。

41→←39



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1298 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
124人がお気に入り
設定タグ:弱虫ペダル , 愛され , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも感想ありがとうございます^^箱学偏は何故か荒北さんと新開さんがグイグイ前に出てきていますね(笑)今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 私、箱学の中でも特に泉田さんと荒北さんが好きなのでお二人との絡みがあって嬉しかったです!更新頑張って下さい (2019年8月13日 21時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ミズキさん» コメントありがとうございます。間違えていましたね・・・すみません><現在多忙のため修正に少しお時間がかかるかと思いますが少しずつ直していきます。ありがとうございました。 (2019年4月5日 6時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - 東堂さんの名前甚八じゃなくて尽八ですよ! (2019年4月4日 23時) (レス) id: eee77d9b22 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ぺやみさん» 嬉しいコメントありがとうございます^^御堂筋くんとの絡みも視野に入れているのですが、負の絡みになりそうです★大丈夫でしょうか?(汗)今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします^^ (2018年12月1日 13時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:瑠璃色の夢 | 作成日時:2018年11月26日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。