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アナウンスの合図でレースがスタートする。
たくさんのロードバイクの音が大きく響いて、この大人数で走るとこんなにも大きな音がするのかと驚くと同時に、気持ちが昂っていく。
「んじゃっ。行きますか！」
手嶋先輩の言葉に顔を上げると、手嶋先輩は私たちに振り向いてニッと笑った。
「ここから平坦、登り、下り。最初の平坦は青八木が引く、青八木の後ろに姫、今泉、俺が続くが、だ。青八木。オーダーだ！俺たちを引いたままでスプリントラインをトップで獲れ！」
「･･･了解！」
その言葉に今泉くんが驚いている。
「引いたまま獲れって･･･。そんなハイスピードに姫が着いてこれるはずがないでしょう？！」
「今泉。これはオーダーだ。変更は無い。まあ、見てろって。なんせ俺たちには･･･」
「･･･癒しの姫君が着いている」
「何を･･･」
「姫。青八木の後ろに着いて、アレ。やるぞ。俺命名の癒しの翼。ヒーリングウィングだ！」
「はあ･･･？」
「ヒーリング・ウィング･･･。か･･･かっこいいですねっ。素敵です！」
今泉くんはわけが分からないって顔してるし、青八木先輩は呆れて苦笑い。
だけど、引かないルーラーの私の初めての必殺技？面白いと嬉しいが共存していて、手嶋先輩に釣られて笑顔になる。
青八木先輩が前に出ると、私は少し慣れた動きでタイヤを近づけて、その後ろに今泉くんと手嶋先輩が続く。
今まで３人でしか列車はしたことなかったけど、４人だといつもより加速が増した気がする。
「わぁ･･･っ」
「姫っ。どうだ？今の気持ちはっ！」
「ふふっ。楽しい、です･･･っ」
「よっしゃっ！」
私が笑顔で振り向いたことで、手嶋先輩は何かを確信したように拳を作った。
「総北が出た！」
「えっ！？もうっ！？」
「あっちはあの小さな女の子がいるんだ。多分、集団に飲まれたら落車の危険があるから、集団に飲み込ませない為の処置だろ」
「ああ、何だ。そういうことか･･･」
「ならあの加速も一時的なものだよな。納得したぜ」
後ろから小さく聞こえてくる会話をしている他校の人たちは、私たちを追って加速することはなかった。
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にわなずな(プロフ) - 5ページ東堂が藤堂になってますね (2019年12月28日 23時) (
レス) id: d640b39bc8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも嬉しいお言葉をありがとうございます＾＾励みになります。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 姫ちゃんの頑張る姿に感動をおぼえました！ストーリーも面白かったです♪ (2019年8月13日 19時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Tukineさん» 嬉しい感想をありがとうございます＾＾とても励みになります。今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月12日 14時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
Tukine(プロフ) - 姫が可愛いです。妹にしたい。皆の構いたくなる気持ちがわかります。 (2019年8月12日 0時) (レス) id: cec2b3b425 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年11月5日 0時
