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スタート２０分前のアナウンスが流れた。
不安が顔に出ていたのか、にいさまがきゅうーっと抱きしめて背中を擦ってくれて、驚きで緊張が分散する。
すると金城先輩が頭を優しく撫でてくれた。
「姫。いつも通りでいい。今日の指揮権は手嶋が握る。手嶋の出すオーダーに従いお前らしい走りをするんだ。いいな？」
「は、はいっ」
「ちび姫。今日のお前のコンディションは良い。俺が言うんだ。間違いない」
「はいっ。頑張ります･･･っ」
にいさまと金城先輩に見送られてスタート地点へ向かう。
今泉くんは２人から離れると苦笑いして私の隣りに並んで歩いてくれる。
「あの２人。すっかり姫を溺愛する保護者だな。兄貴と父親って感じだ」
「ええ･･･？にいさまがお兄ちゃん･･･ということは、金城先輩がパパ･･･？年齢的に逆･･･じゃないかな･･･？」
「ふっ。保護者ってのは否定しないのか」
「え･･･？あっ。そ、そうだよねっ？！うん。違うよ･･･？」
「ぷっ。お前ってやつは･･･」
今泉くんは口元を拳で押さえて笑っている。
えー･･･保護者かぁ･･･。
すると前を自転車を押して歩いていた手嶋先輩と青八木先輩が楽しげな表情で振り向いた。
「あはは。姫が愛されてる証拠だな」
「･･･ん。姫は可愛い。愛されるのは当然」
「あう･･･」
恥ずかしくて言葉が出なかったけど、緊張は解れていることにほっとした。
スタート地点に行くと、何故か前列の方へスタッフの人が誘導してくれたけど、ほぼ最前列といった感じで何故？と思う。
「俺たち総北はこの大会にも何度も出場して上位を獲っている。去年は３年生も出ていたしな。だから毎年、上位予想をされる高校は前からのスタートになるんだ」
「えぇぇ･･･。わ、私、後ろの他校の方たちにも迷惑かけちゃうんじゃ･･･」
オロオロして周りを見渡していると、それを聞いていた人たちが、気の抜けたように微笑んでいた。
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にわなずな(プロフ) - 5ページ東堂が藤堂になってますね (2019年12月28日 23時) (
レス) id: d640b39bc8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも嬉しいお言葉をありがとうございます＾＾励みになります。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 姫ちゃんの頑張る姿に感動をおぼえました！ストーリーも面白かったです♪ (2019年8月13日 19時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Tukineさん» 嬉しい感想をありがとうございます＾＾とても励みになります。今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月12日 14時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
Tukine(プロフ) - 姫が可愛いです。妹にしたい。皆の構いたくなる気持ちがわかります。 (2019年8月12日 0時) (レス) id: cec2b3b425 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年11月5日 0時
