弱虫姫奮闘記―癒しの姫君【弱虫ペダル】【第３期】

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感動してしまって涙が出そうだよ。

すると、隣りにいた手嶋先輩が私の頭を撫でてくれて、それと同時に青八木先輩が私の背中を優しく撫でてくれる。

２人は本当に同じタイミングで私に触れたことに、顔を見合わせて驚いていて、私はクスクスと笑ってしまった。

それを見ていた今泉くんは、気が抜けたように肩の力を抜いて、ふぅ･･･とため息をついた。


「あの、あのねっ。今泉くん。私じゃ力不足なのは分かってるの･･･。でも、頑張ってみたい･･･」

「･･･分かったよ。俺１人だったら、正直なところ守りきれる自信がなかったし反対だった。けど、手嶋さんと青八木さんもいるんなら･･･まぁ、やってみるか」

「今泉くん･･･っ。あ、ありがとうっ。手嶋先輩と青八木先輩も、よろしくお願いします！」

「おうっ。３年の先輩に比べれば頼りないかもしれないが、姫は俺たちが守ってみせる。安心して前だけ見て進めばいい。な？青八木！」

「･･･んっ！」

「はい･･･っ！」


話が終わって解散後･･･。


既に気分もおなかもいっぱいの私は、お皿に半分以上残っているオムライスを見つめてため息をついてしまう。

毎回お残しだなんて笑えない。

お弁当作った方がいいのかなぁと考えていると、手嶋先輩が声をかけてくれた。


「んで、手止まってるけど、それ貰っていいのか？」

「え？あ、はい。いつもお世話かけてごめんなさい･･･」

「俺たちが、食べたいだけ」

「うんうん。俺たちもまだまだ育ち盛りってやつだ。だから気にすんなよ。なっ？」


手嶋先輩と青八木先輩は、やっぱり私のオムライスを手伝って食べてくれることになった。

いつもすみません･･･。

明日はお礼にお弁当を作ってみようかなぁ･･･？

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