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涙目のルイさんを助けた方がいいのかな？なんて考えていたら、ゆったりとした動作でアルさんが近づいてきました。
「はーいはいはい。あなたもですよ。ログ。力のあるあなたが抜けるとこちらの荷運びに支障が出ます。ルイくん。君にも出来る仕事があるはずですよ」
「はははは。すみませんです。どうもこいつを見てると俺の世話焼き根性が疼くんですよ」
「ア、アルさんっ。すみません！！すぐ戻ります！！」
ルイさんはパタパタと大きな足音を立てて走っていき、その後ろから大きなログさんが歩いていってしまいました。
アルさんは小さく笑って私に向き直ると、大きな手で撫でてくれます。
「すみませんね。うちの騎士たちは人懐こいもので、すぐああなってしまうんですよ。おかげで僕は彼らの保護者扱いです」
「うひゅ。ありゅ。うれちそー、でしゅ」
そうですか？と言いながらもアルさんは穏やかな表情でルイさんたちに目を向けていました。
ログさんとルイさんが仲の良い兄弟なら、アルさんはお父さんといったところでしょうね、なんだか素敵だなって思います。
嬉しそうに笑った私と視線が合うと、アルさんは苦笑いしながらだっこしてくれました。
「るうは、そのままでいてくださいね」
「う？？」
近くなったアルさんを見上げると、アルさんは少しだけ視線を空へ向けて、んー…と考えてから私と目を合わせます。
「どんな事があっても、環境が変わっても、どんな状況に置かれたとしても、るうはるうらしくいて欲しい。という意味です。誰に左右される事も無くありのままのあなたで……。それが僕の願いです」
「う？あい。るうは、るう、でしゅ」
アルさんの伝えようとしてくれていることをゆっくり考えてから小さく頷くと、アルさんはおでことおでこを合わせて瞳を閉じて口元に微笑みを浮かべました。
「ええ。るうはるうです。僕は信じています。そのあどけない心のまま、永遠に幸福でいてくれることを」
「ありゅ……？」
どうしちゃったのかな、アルさん。
なんだか不安そう…というか、何かを恐れている……？のでしょうか。
少なくとも私には、今のアルさんが母親を探している迷子の子供のように見えてしまいました。
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ダリア - 少し気になったんですけど、あの最初の絵に描かれている動物のぬいぐるみは、カイさんたちでしょうか?間違えていたら、すみません。 (2022年9月15日 6時) (
レス) @page50 id: d57692a101 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ただのら民@ピーたーさん» おはようございます＾＾そして素敵な感想ありがとうございます♪今日知ってくださったのですね（嬉）本当にありがとうございます。とても励みになります（幸）今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年6月3日 4時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
ただのら民@ピーたー - どうもこんちゃこんばんわついでにおはよう！ただのら民のピーたーです（ﾋﾟｺﾝ）今日この作品を知りまして読ませていただきました！【ルナー】など、作者さん特有の世界を覗くことができて非常に良かったです！この作品がもっとhitすることを願って… (2020年6月3日 2時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 水月さん» 嬉しい感想をありがとうございます＾＾天使･･･！とても素敵な表現をしてくださりありがとうございます♪そう言っていただけて本当に励みになります。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年5月24日 14時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
水月 - 始めまして！最初から読んでて思った事それは....るぅちゃんがとてつもなく天使だなぁって思いました！此処まで天使なるぅちゃんを書けるのは瑠璃色の夢さんだけだと思いました！なのでこれからも更新楽しみにしています。頑張ってください！ (2020年5月24日 13時) (レス) id: 13085b09f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2020年3月25日 11時
