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るうは医務室のベッドに腰掛けていますが、もうそこにジルの姿はありませんでした。

騎士団前に『ルナー様捜索隊』が『小さな幼子』のるうを探し出そうと集まっているところに、見つかったという知らせをしてこいと、カイとリクがパシ・・・いえ、連絡してほしいと、やさしーく頼み、ジルは血相を変えて狼の姿のまま猛ダッシュして行ったからです。


隊長なのに、この人たちの上下関係を垣間見た気がして、るうは視線をそらしたのでした。

るうが1人で屋敷を出てしまった理由を聞いたカイは眉を下げて、るうに視線の高さを合わせるように片膝をつくと、きゅっとるうの手を握ります。




「るう1人で行くには遠すぎる距離だと言ったでしょう?こんな・・・足に怪我までして・・・。お願いですから、もう心配させないでください」

「そうだぞ。行きたい場所があるならちゃんと伝える。いいな?朝でも夜中でも、気にせずにだ」

「ご、ごめん、なしゃい・・・」

「まあまあ。るうも反省してるんですから、もういいじゃないですか。ね?」




アルがるうにウィンクすると、るうはコクコクと必死に頷きましたが、いつぞやのナミが言った言葉が脳内に再生されてしまったリクは、慌ててるうの頭に手を置いて止めました。

ぽろり・・・しませんってば。


きゅう〜・・・。




「「「・・・・・」」」

「あう・・・」




突然るうのおなかの虫が鳴ったことに、全員が沈黙する中、るうは恥ずかしくて真っ赤になってしまい俯きました。




「そういえば、朝食がまだでしたね」

「ああ。るうも昨日の夕食から何も食べていないのなら、腹が減っただろう」

「あ。それなら・・・」




カイとリクが朝食について話していると、アルが思いついたように手をぽんとうちます。

そしてニコニコとしながら人差し指を立てると、いいことを思いついたんだと提案しました。




「せっかくですし、ぼくと朝食を食べませんか?ね?リクくん。カイくん。2人も言ってたでしょう?るうの好みを探したいと」

「ええ。言いましたね。・・・ああ。そういうことですか。なるほど」

「何がなるほどなんだ?」




カイがサラリと青い髪を揺らしながら頷いていると、リクは教えろとせっついてきました。

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設定タグ:溺愛 , 愛され , 幼女   
作品ジャンル:ファンタジー
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ダリア - やはり貴方様の書く作品は迚素晴らしい物ですね!るうちゃん物凄く好きです!可愛い!登場人物は全員好きになってしまいました!! (2022年9月15日 3時) (レス) @page50 id: d57692a101 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - やほ子さん» 読んでくださっていたのですね。ありがとうございます!今は繁忙期で少し忙しくて更新が遅いですが今後もよろしくお願いします^^ (2021年3月17日 0時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
やほ子(プロフ) - 瑠璃色の夢さん» なるほど!!私少し前に読んでました!リメイク版が見れるなんてうれしいです! (2021年3月16日 21時) (レス) id: d9cd79b552 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - やほ子さん» コメントありがとうございます。こちらは以前別サイトで投稿していた小説のリメイク版になります^^現在は瑠璃色の夢という名でしていますが以前は瑠璃夢という名で投稿しておりました。 (2021年3月16日 15時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
やほ子(プロフ) - この小説他のサイトにも投稿してらっしゃったりしますか? (2021年3月16日 14時) (レス) id: d9cd79b552 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃色の夢 | 作成日時:2020年1月29日 16時

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