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未だに困惑して落ち込んでいるようなリクとカイは、ナミの言葉で更に不安を募らせたのでした。




「リク、カイ。あなたたちはどういうつもりでこのようにるう様を困らせておられるのですか。とにかくるう様は生後1日目な上、昨日もまともにお食事されておられないのです。まずはお食事です」

「あ、ああ。そうだな。すまない」

「るう。すみません。私としたことが取り乱してしまいました・・・」




申し訳なさそうに眉を下げたリクとカイに、フルフルと今度はゆっくりと首を振って否定します。




「へいき。ごはん、おにゃか、すいた、でしゅ」

「そうですよね。るう様。お待たせ致しました。るう様のお好みが分かりませんでしたから、コック長に色々用意させてみました」




ナミさんはそう言ったが早いか、大きなテーブルの上に所狭しと料理を並べてくれたけど、るうは見たことのない料理ばかりで視線はキョロキョロと忙しなりました。




「るう。食べられそうな料理はあるか?これはうまいぞ」

「こちらも水竜の里近くに生息する獣の蒸し焼きです。美味しいですよ」




リクとカイは、るうのお皿に出てきた料理を少しずつ乗せていき、コクコクと頷いて見たことのない料理を恐る恐る口に運びます。

もきゅもきゅと食べているるうを嬉しそうに眺めながらも、2人は食事を始めだしましたが、るうはお皿に入れてもらった料理がすべて何らかの獣の肉だったことにショックを受けていました。

決して不味まずいわけではないのだけれど、癖くせのある匂いとそのすべてが薄い塩味で味付けされたものばかりだったためでした。



基本、日本で東西南北それぞれの味付けがあるように、竜族の住む南の地方は、素材である肉の味を残して蒸す、焼く、煮込むというのはあるようですが、塩でしか味付けされないようです。

もちろんそういった文化を持つ地方ですから、甘味といった甘いものも皆無だということをるうが知るのはまだもう少し先のお話。

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設定タグ:溺愛 , 愛され , 幼女   
作品ジャンル:ファンタジー
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ダリア - やはり貴方様の書く作品は迚素晴らしい物ですね!るうちゃん物凄く好きです!可愛い!登場人物は全員好きになってしまいました!! (2022年9月15日 3時) (レス) @page50 id: d57692a101 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - やほ子さん» 読んでくださっていたのですね。ありがとうございます!今は繁忙期で少し忙しくて更新が遅いですが今後もよろしくお願いします^^ (2021年3月17日 0時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
やほ子(プロフ) - 瑠璃色の夢さん» なるほど!!私少し前に読んでました!リメイク版が見れるなんてうれしいです! (2021年3月16日 21時) (レス) id: d9cd79b552 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - やほ子さん» コメントありがとうございます。こちらは以前別サイトで投稿していた小説のリメイク版になります^^現在は瑠璃色の夢という名でしていますが以前は瑠璃夢という名で投稿しておりました。 (2021年3月16日 15時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
やほ子(プロフ) - この小説他のサイトにも投稿してらっしゃったりしますか? (2021年3月16日 14時) (レス) id: d9cd79b552 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃色の夢 | 作成日時:2020年1月29日 16時

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