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眩しい光が私の体を包んだかと思ったら急に私を包んでいた柔らかな膜が纏わりついてきて驚いた。
思わずぎゅっと目を閉じていると、瞬間、閉じていた瞼まぶたに感じていた光がなくなって、恐る恐る目を開ける。
すると纏わりついていた柔らかな感覚は既になく、ひんやりとした硬い感触に変わっていたの。
「んぅ〜・・・?」
とても長い睡眠から目覚めたように目をくしくしと擦って辺りを見渡してみると、薄暗い大きなテーブルに乗っかっていた。
あら・・・お行儀悪い・・・・。
すべてが石で出来たような空間を首から上だけ動かしてキョロキョロすると、視界の端に何か動くものが・・・って、あれって人?
私死んじゃったんだよね?
だとしたらもしかして、えんま様とか神様とか・・・!?
そう考えてオロオロしていると、その人から低くて優しい声が聞こえた。
「・・・大丈夫か?」
「っっ!?」
思わず泣き出しそうになった時、男の人の声がして飛び上がってしまった。
ゆっくりと声のした方へ視線を動かすと、ゆったりとした動きで大きな人が近づいてくる。
さっき気づいてたのに、すっかりその存在を忘れてたよ。
って、うぇえええっ!?
この人大きすぎるっ。
見上げなければ顔も見えないくらい大きい人がそこにはいました。
もしかして私、本当に生まれ変わっちゃった・・・?
両手足、今確認できるところを全て目を走らせて気づいてしまった。
私の知っている自分の身体は身体が弱くてあまり育たなくて13歳のわりにはかなり小さかったけど、今見えている身体や短い手足はそういう小さいじゃなかったんだ。
明らかに私の身体は2歳くらいの幼児のものだ。
混乱しながらも優しげに目を細めている男の人を見上げる。
「んと・・・だれ・・・?」
思わず問いかけると、案外若そうなお兄さんがじっと私を見下ろしています。
真っ赤な硬そうな髪に金色の瞳、髪を染めてて尚且つカラーコンタクトでないなら、間違いなくここは異世界だと思う。
びっくり人間・・・万歳です。
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ダリア - やはり貴方様の書く作品は迚素晴らしい物ですね!るうちゃん物凄く好きです!可愛い!登場人物は全員好きになってしまいました!! (2022年9月15日 3時) (レス) @page50 id: d57692a101 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - やほ子さん» 読んでくださっていたのですね。ありがとうございます!今は繁忙期で少し忙しくて更新が遅いですが今後もよろしくお願いします^^ (2021年3月17日 0時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
やほ子(プロフ) - 瑠璃色の夢さん» なるほど!!私少し前に読んでました!リメイク版が見れるなんてうれしいです! (2021年3月16日 21時) (レス) id: d9cd79b552 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - やほ子さん» コメントありがとうございます。こちらは以前別サイトで投稿していた小説のリメイク版になります^^現在は瑠璃色の夢という名でしていますが以前は瑠璃夢という名で投稿しておりました。 (2021年3月16日 15時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
やほ子(プロフ) - この小説他のサイトにも投稿してらっしゃったりしますか? (2021年3月16日 14時) (レス) id: d9cd79b552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃色の夢 | 作成日時:2020年1月29日 16時