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暗い廊下がどこまでも続いているような錯覚にるうは陥ってしまいました。
「や･･･。こあい」
思わず両手で耳を塞ぎながらも、廊下をぺたぺたと裸足で歩き出すと、人のいそうな場所を求めて視線を彷徨わせます。
ぽたぽたと止められない涙にも気づけないくらい、この時のるうは頭の中が迷子状態だったのでした。
広い屋敷の廊下を十数メートル歩いても、１人も見つけられなかったるうは、廊下の端で蹲くまってしまいました。
「りきゅ･･･。かい･･･。にゃみ･･･っ。ふぇ･･･っ。ぱ、パパ、ママ･･･。どこ、いるにょっ？」
耳を塞いで蹲っていたるうには、遠い部屋で扉が開いた音は聞こえていませんでしたが、パタパタと駆けてくる足音が近づいてくることに気づきます。
「るうっ！どうしたっ！？」
「っ！？るう？何かあったのですか？るう･･･？」
近くで聞こえた声に弾かれたように顔を上げると、近くにあるリクとカイの心配そうに眉間に皺を寄せている顔が飛び込んできました。
「っ！？〜〜〜･･･っ！ぅ･･･っ。」
るうは不安から安心感にシフトして、クシャリと顔を歪ませると同じように片膝をついてしゃがみこんでいたリクとカイの首に抱きつきます。
リクはるうの背中に手を回して、ぽんぽんと跳ねるように撫で、カイも一瞬息を詰めたものの、優しくるうの頭を撫でてくれました。
まだ涙の引っ込まないるうをリクが抱き上げて、カイと３人で明るい室内に戻ります。
リクはソファーに座るとるうを隣りに座らせてくれました。
カイは２人の向かいの一人用のソファーに腰をおろすと、とてもとても穏やかな表情でるうを見つめて目を細めました。
そしてこのアリエスという世界で実際にあった出来事を、まるで母親が子供に読み聞かせる御伽噺のように、穏やかに語り始めたのでした･･･。
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ダリア - やはり貴方様の書く作品は迚素晴らしい物ですね!るうちゃん物凄く好きです!可愛い!登場人物は全員好きになってしまいました!! (2022年9月15日 3時) (
レス) @page50 id: d57692a101 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - やほ子さん» 読んでくださっていたのですね。ありがとうございます！今は繁忙期で少し忙しくて更新が遅いですが今後もよろしくお願いします＾＾ (2021年3月17日 0時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
やほ子(プロフ) - 瑠璃色の夢さん» なるほど！！私少し前に読んでました！リメイク版が見れるなんてうれしいです！ (2021年3月16日 21時) (レス) id: d9cd79b552 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - やほ子さん» コメントありがとうございます。こちらは以前別サイトで投稿していた小説のリメイク版になります＾＾現在は瑠璃色の夢という名でしていますが以前は瑠璃夢という名で投稿しておりました。 (2021年3月16日 15時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
やほ子(プロフ) - この小説他のサイトにも投稿してらっしゃったりしますか？ (2021年3月16日 14時) (レス) id: d9cd79b552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2020年1月29日 16時
