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田所さんは、俺の頭に手を置くと、乱暴に掻き混ぜる。
「わっ。田所さん！俺の髪、絡まりやすいんすから、やめてくださいよ！」
「ははははっ。いやぁな。お前も先輩になったんだなと思ってよ。嬉しくてついな！」
「ああ。手嶋。よく我慢してくれた」
「まあ、上出来っショ」
３年生は俺に賛辞をくれるが、照れくさくて仕方が無い。
だけど高揚した気分は長くは続かなくて、気持ちがスーっと冷めていく感覚がした。
「姫、目が覚めたら、また泣くんでしょうね」
「･･･だろうな」
「俺たちは男だからな。あの言葉で姫がどれだけ傷ついたか想像できない･･･が、支えることは出来る。総北は支え合うチームだからな」
「クハっ。金城の名言が出たっショ」
そんな軽いやり取りに少しだけ心が浮上する。
「俺と手嶋は姫のマンションに行き、青八木と合流する。お前たちはどうする？」
「俺はパスっショ。今日俺が姫にしてやれることはもうない。金城と２年に任せるっショ」
「そうだなぁ。俺も今日は帰るわ。姫によろしく言っといてくれ」
「そうか。ではまたな」
「お疲れっす」
部室で解散した後、俺と金城さんは自転車で裏門坂を駆け下りて、姫のマンションへ向かう。
「もう目が覚めてるかもしれませんね」
「･･･ああ、そうだな」
「青八木に任せてれば大丈夫だとは思いますが、また泣いてないといいですね」
「･･･そうだな」
入り口ロビーの部屋番号を押してチャイムを鳴らすと青八木がオートロックを解除してくれて、そのままエレベーターに乗って姫の部屋の前まで来た。
少し待つと玄関の鍵を開けてくれて青八木が顔を出す。
それに続いて、まだ少しふらついた足取りで姫が顔を出した。
やっぱそのシャツ、でか過ぎるよな･･･。
姫の顔を見ると、目元が赤くなっている。
やっぱりまた泣いていたんだろう。
１人にしなくて良かった。
誰か１人が残るという金城さんの判断は正しかったんだと思った。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» コメントありがとうございます＾＾不快だなんてとんでもないですよ。こうして読んでくださる方がいるんだと再認識出来て、とても励みになります(*^^*)ありがとうございます♪ (2019年8月13日 19時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 此方こそ、よろしくです。コメントは数回しかしたことがないので不快な気分にさせてしまうかもしれないのですが(._.) (2019年8月13日 16時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 1期に続いて２期も感想頂けるなんて感激です＾＾狂喜乱舞という表現にとてもテンションが上がっております。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年8月13日 4時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 心が...狂喜乱舞しました。もう、本当に...最っ高です！ (2019年8月13日 3時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - YAMASAさん» 感想ありがとうございます＾＾舞台版も面白いですよね。応援ありがとうございます♪頑張りますね！ (2018年11月4日 5時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年10月29日 21時
