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今泉は俺たちのいる部室へ入ってきた。
無言で腕を組んで窓を背にしている俺たちに気づいて、ペコリと頭を下げてから、鞄からタオルを取り出して汗を拭いている。
「ふ･･･ぇ･･･っ」
「･･･っっ！！」
背後の窓の外からは姫の押し殺したようなか細い泣き声が聞こえて、胃の中がかき混ぜられたような気持ち悪さが込み上げてきた。
「･･･今のは、何だ･･･？」
「･･･。聞いてたんすか。趣味悪いですよ」
「･･･今のは、何だと聞いている。答えろ」
思っているよりもずっと低い声が出る。
姫の小さな消えそうな泣き声が聞こえてくる。
まるで心臓に直接爪を立てられたように痛い･･･っ。
「ここは毎年インターハイに出場している強豪校。総北高校の自転車競技部でしょう？さっき俺が言ったこと、間違ってますか？」
「今泉、それ本気で言ってんのか･･･？」
後ろからローラーを回す音が聞こえる。
姫が練習を再開したんだろう。
３０分は休めと言ったのに。
時々鼻をすする音が聞こえてくる。
青八木は窓を閉めて音を遮断した。
姫に俺たちの声が届かないようにと配慮したんだろう。
睨みつける俺たちに対して、今泉は苛立ちを見せながらも涼しい顔をしていて、それが余計に俺の怒りを刺激する。
そんな時、３年生が扉を開けて戻ってきた。
俺たちの只ならぬ様子に、金城さんは眉間に皺を寄せていて、巻島さんは片眉を上げてどうしたんだ？という顔をしている。
田所さんは今泉と俺たちを見比べて、唯一声をあげた。
「んだぁ？お前ら、姫が外で１人で３本ローラーしてるぞ？見てやらなくていいのか？」
「･･･田所さん。今はこいつ、今泉に聞かなきゃいけないことがあるんすよ･･･」
「只ならぬ雰囲気っショ」
「･･･何があった？説明しろ」
金城さんは静かに低い声で聞いてくる。
これは、姫には悪いが言わせてもらう。
「･･･姫を、侮辱しました」
「･･･侮辱？」
青八木は地響きがしそうなほど、低い声で３年生に告げる。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» コメントありがとうございます＾＾不快だなんてとんでもないですよ。こうして読んでくださる方がいるんだと再認識出来て、とても励みになります(*^^*)ありがとうございます♪ (2019年8月13日 19時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 此方こそ、よろしくです。コメントは数回しかしたことがないので不快な気分にさせてしまうかもしれないのですが(._.) (2019年8月13日 16時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 1期に続いて２期も感想頂けるなんて感激です＾＾狂喜乱舞という表現にとてもテンションが上がっております。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年8月13日 4時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 心が...狂喜乱舞しました。もう、本当に...最っ高です！ (2019年8月13日 3時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - YAMASAさん» 感想ありがとうございます＾＾舞台版も面白いですよね。応援ありがとうございます♪頑張りますね！ (2018年11月4日 5時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年10月29日 21時
