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その日はずっと３本ローラーの上で自転車を漕いで、漕いで、無心で回した。
先輩たちに止められて、それでもハンドルを離したくなくて、抵抗して抱き上げられて無理やりペダルから足を外された。
水分補給もしないで、ずっと回していたせいか、そのまま気を失って気づけばまた自分のベッドの上だった。
濡れたタオルが額に当てられていることに気づいて、視界に入るタオルをそのままに天井を見つめているとまた涙が出てきた。
「ふぇ･･･ぇぇぇ･･･」
「･･･姫？」
「っっ！」
誰もいないと思っていたのに、隣りから布の擦れる音が聞こえて声をかけられてビクリと肩が跳ねた。
「青八木、先輩･･･？」
「ん。そう」
「ご、めんなさい。また、ご迷惑、を･･･ぅ････」
一度泣いてしまえば涙は次から次へと流れて止まらない。
先輩たちに心配かけて、意地になってペダルを踏んで、無理に止められて駄々っ子みたいに抱き上げられて、その上気を失って、青八木先輩を困らせて、私、最悪だ･･･。
何やってるんだろう･･･。
ぽん、ぽん･･･
「･･･っ」
「大丈夫。姫は、ちゃんといい子。大丈夫、大丈夫」
布団の上から優しくあやされる。
静かに、優しい声音で青八木先輩は慰めてくれる。
「ふぇ･･･。うぅ〜･･･。せんぱ･･･」
「っ！･･･大丈夫。何も、怖くない」
青八木先輩の首に抱きついて、子供みたいに泣き喚く私に青八木先輩は背中に手を回して優しく抱きしめてくれた。
そして今度は背中をトントンと小さく叩かれる。
しばらくして、何とか泣き止んだ私は、今度は恥ずかしさで死んでしまいそうだ･･･。
どう離れたらいいのかわからなくて、スンと鼻を鳴らした後、静かに離れて、至近距離で困ったように微笑む青八木先輩と目が合った。
「ご、めんなさい」
「ん。目、真っ赤。明日に残る、かな」
「･･･っ」
心配そうに私の顔を覗き込んで、冷たくて細い指が赤くなっているだろう目元を撫でた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» コメントありがとうございます＾＾不快だなんてとんでもないですよ。こうして読んでくださる方がいるんだと再認識出来て、とても励みになります(*^^*)ありがとうございます♪ (2019年8月13日 19時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 此方こそ、よろしくです。コメントは数回しかしたことがないので不快な気分にさせてしまうかもしれないのですが(._.) (2019年8月13日 16時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 1期に続いて２期も感想頂けるなんて感激です＾＾狂喜乱舞という表現にとてもテンションが上がっております。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年8月13日 4時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 心が...狂喜乱舞しました。もう、本当に...最っ高です！ (2019年8月13日 3時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - YAMASAさん» 感想ありがとうございます＾＾舞台版も面白いですよね。応援ありがとうございます♪頑張りますね！ (2018年11月4日 5時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年10月29日 21時
