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2人分の水しぶきが上がった湖を呆然と眺めて、るうは湖とバルを交互に見ます。
バルは苦笑いして未だに強張った体で首に抱きついているるうの腕を優しくトントンと跳ねるように撫でて大丈夫だと促しました。
湖の中からはレンとランが蹴り上げた、どう見ても肉食だよね?そうだよね?と言いたくなる巨大な魚らしき生物が真上へと撃ち上げられます。
大きな水しぶきの中で2人の狼族の子供が襲ってくる魚相手に甲高い声で笑ってはしゃいでいる声が聞こえました。
少しするとレンとランが湖の淵まで泳いで戻ってきて、よいしょと一声上げながら上がり、フルフルと体を震わせて毛皮についた水気を飛ばしてからるうとバルの元へ歩いてきます。
「水の中、気持ちいいぞ?泳がないのか?」
「そうだよ、るう、おいでよ。気持ちいいよ?一緒に泳ごうー?」
2人はバルの足元でバルにだっこされているるうを見上げてぴょんぴょこ跳ねましたが、そこで困ったのはるうではなくバルでした。
狼族の子供たちの遊びはいささか特殊だということを忘れていたバルは、どうしてこの子たちの遊びにるうを連れて来てしまったのかと後悔します。
この世界の子供たちは種族によって異なりはあれど、そう、一言で言うと丈夫なのです。
生まれたての赤子でさえも、きっと今のるうより肌も堅く、寒さにも暑さにも強く、多少乱暴に扱っても怪我などしません。
「あ、あにょ。さっきの、おっきいにょ、おさかにゃ、でしゅか?」
「え?ああ、そこらじゅうの深い川とか湖にいるぞ?噛み付いてくるけど慣れれば面白いぞ!撃ち上げて落とすと更に暴れて向かってくるんだっ」
「食べることもあるよ?あんまり美味しくないし、お肉の方が好きだけど!」
2人の逞ましい子供にるうは驚き、バルはため息をついたのでした。
るうは今、自分よりも大きな背の高い、そして前世の自分ほどの歳の2人の子供を前に困惑していました。
見た目はとても可愛いこの子たちのどこに、あの巨大な怪物魚を放り投げる力があるのだろうと・・・。
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ダリア - バルさん!素敵です!!ログさんもっと絡みが見たいです!ルイくん可愛い!!良いぞ、もっと、るうちゃんを愛して!!! (2022年9月15日 7時) (レス) @page49 id: d57692a101 (このIDを非表示/違反報告)
akithin.(プロフ) - 更新楽しみに待ってます(*´-`) (2021年6月9日 0時) (レス) id: a790115b23 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - kuroさん» いつも嬉しいお言葉をありがとうございます^^何度も読んでくださっていると聞いてとても励みになりました。愛おしいだなんて・・・(嬉泣)今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年9月17日 0時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - 更新ありがとうございます!いつも癒されてます!最後まで読んだ後に最初から読み直してますが読む度愛おしさが増すばかりです!これからも頑張ってください^^ (2020年9月16日 15時) (レス) id: 922f0caa1e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 月さん» 嬉しいコメントありがとうございます^^リメイク前を読んでくださっていたのですね(嬉)あの時の瑠璃夢が現在の瑠璃色の夢でございます。改めて今後もよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年8月22日 2時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃色の夢 | 作成日時:2020年6月12日 4時