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るうは少しだけ次の港町のリクが教えてくれた露店などを楽しみにしていたためガッカリしましたが、それ以上に目の前に聳え立つ白を基調とした煌びやかで大きな王城を見上げてドキドキと高揚する胸を押さえます。

すると突然ふわりと視界が上がり、頭の上から楽しそうな声が降ってきました。




「るーう♪うわぁ〜やばいなぁ。超可愛いーっ。そんなツヤツヤの大きな目で期待した顔されると色々案内してあげたくなっちゃうじゃない」

「ふぇっ!?さでぃ・・・っ!?にゃ・・・っ」




るうが焦ってサディの顔を見上げると、サディは無詠唱で魔法を発動させ、サディとるうの周りに渦を巻くようにふわりると白い光の粒と風が舞い上がります。

慌てたるうが声を上げたことに周りの者が気づいた時には既に遅く、サディはるうを抱えたまま姿を消してしまったのです。




「るうっ!くそっ。サディの奴、るうを連れたまま転移しやがった!」

「はあ・・・・。まったくいい加減にしてほしいですね。まあ、どこに転移したのか大体見当はつきます」




リクとカイは苛立った様子でため息をつくと、ナミにるうの部屋の用意を、アルには到着したことの報告を任せてルイとバルを連れて歩き出したのでした。

サディに連れられて転移してしまったるうは、初めての転移魔法と突然景色が一変したことに驚いていましたが、初めてるうに触れることが出来たことと、そのるうをだっこしていることに喜びを感じているサディはご機嫌でした。




「あはは。るう。目がまんまるになってるよ?もう、可愛いなぁ。さてと。ようこそ王都の王城へ!」

「あう。えと、さでぃ。ここ、どこ、でしゅか・・・?」




あわあわと周りを見渡したるうは、リクやカイの姿が見えなくなったことで不安になってしまいました。

キョロキョロと忙しく動くるうの顔を楽しそうに見ていたサディですが、るうの瞳に涙の膜が張ったことで慌てて話題を振ります。




「るうっ。ほら!上を見てごらん。面白いものが見れるよ?」

「う、え?・・・・・あっ」




視線を上に向けたるうは、大きな瞳をめい一杯見開いて驚きました。

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設定タグ:溺愛 , 愛され , 幼女   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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ダリア - バルさん!素敵です!!ログさんもっと絡みが見たいです!ルイくん可愛い!!良いぞ、もっと、るうちゃんを愛して!!! (2022年9月15日 7時) (レス) @page49 id: d57692a101 (このIDを非表示/違反報告)
akithin.(プロフ) - 更新楽しみに待ってます(*´-`) (2021年6月9日 0時) (レス) id: a790115b23 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - kuroさん» いつも嬉しいお言葉をありがとうございます^^何度も読んでくださっていると聞いてとても励みになりました。愛おしいだなんて・・・(嬉泣)今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年9月17日 0時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - 更新ありがとうございます!いつも癒されてます!最後まで読んだ後に最初から読み直してますが読む度愛おしさが増すばかりです!これからも頑張ってください^^ (2020年9月16日 15時) (レス) id: 922f0caa1e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 月さん» 嬉しいコメントありがとうございます^^リメイク前を読んでくださっていたのですね(嬉)あの時の瑠璃夢が現在の瑠璃色の夢でございます。改めて今後もよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年8月22日 2時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃色の夢 | 作成日時:2020年6月12日 4時

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