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私のマンション前を通り過ぎて少しした頃、車を止めた駐車場から外を見ると、とあるマンションの駐車場らしく、大きなマンションが見える。
私のマンションは８階建てだけど、このマンションは１０階以上ありそうだ。
「あの、にいさま？ここ、にいさまのお家ですか？私のお家からそんなに離れていないのですね」
「ん？いや、俺の家じゃない。ちょっと待ってな」
そう言うとにいさまは携帯電話を出してどこかに電話をかけている。
てっきり誰かと話すものだと思っていたけれど、コールしたのを確認したにいさまは携帯を切るとエンジンを切った。
にいさまにだっこしてもらってマンションのエントランスまで行くと、お部屋の番号を押してブザーが鳴る。
誰と話すでもなくオートロックが解除されるとそのままエレベーターに歩き出した。
見上げるとにいさまは楽しそうに鼻歌を歌っているけど、にいさまのお家ではないのなら誰のところなんだろう？
エレベーターから降りるとにいさまは迷いなくとある扉の前で足を止めて私を見下ろした。
「姫。インターホン押してくれるか？」
「あ、はい」
だっこされたままインターホンに手を伸ばしてポチリと押すと、すぐに玄関の扉が開く。
そこには巻島先輩が立っていた。
「ま、きしま、先輩？え？え？？」
「姫、落ち着くっショ。寒崎さんわざわざすみません」
「いや、気にすんな。んじゃ、後で迎えに来るから、終わったら連絡しろよ」
「え･･･？にいさま･･･？？」
巻島先輩に私を抱き渡すと、にいさまは片手を上げて背をむけた。
てっきりにいさまも一緒だと思っていたけど違ったみたいだ。
「姫。まずは退院おめでとうっショ」
「あ、ありがとうございます」
ふにゃりと笑った私を優しく目を細めた巻島先輩はだっこしたままお部屋の中に連れて行ってくれる。
そういえば巻島先輩のお家に入るのは初めてかも。
リビングらしき場所に入ってソファーにそのまま座った巻島先輩は私をお膝に乗せたままテーブルの上にあるジュースの入ったグラスを渡してくれた。
氷がほとんど溶けていないから、きっとエントランスでオートロックを開けてくれてからすぐに用意してくれたんだろう。
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ダリア - 語り足りない!!姫ちゃんって凄く鈍感なんですね。無意識に人を虜にしていっちゃうんですよね。最高です!d('v')荒北さんの赤面ご馳走さまです。空さんと松本さん好きです。魅力的なキャラを出して下さって有難う御座います！皆との絡みも嬉しかったです。 (2021年3月26日 21時) (
レス) id: 56047c544e (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - えっ...?(困惑)こんなに甘〜い雰囲気醸し出しといて、荒北さんと姫ちゃんまだ付き合ってないんですか!?!?心がｷﾞｭﾝｷﾞｭﾝして顔が熱くなってしまいました。青八木先輩の言葉で姫ちゃんは独りじゃない、皆と一緒に走っていけるんだって思うと嬉しくて涙が出ました。 (2021年3月26日 21時) (レス) id: 56047c544e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - オレンジチョコさん» 嬉しい感想をありがとうございます＾＾１年生編もう少し続きます（土下座）もうしばらく３年生がいるお話にお付き合いくださると幸いです。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年8月9日 3時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジチョコ(プロフ) - いつも楽しみにしながら待っています！！早く瑠璃色の夢さんの小説で新三年な方々や新一年などが見たくて堪りません！！これからも頑張ってください！！ (2020年8月8日 11時) (レス) id: 49cee51175 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 瑠羽さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾読み返してくださっていたのですか（嬉）確かに荒北さんと姫ちゃんはどこか恋愛的甘さがありますよね（幸）ですが総北２年勢が私の中で大暴れしてそうはさせてくれなくて★（ついでに巻ちゃん）今後も見守って頂けると嬉しいです♪ (2020年6月28日 16時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2020年5月2日 3時
