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「そういえば、空さんの高校って総北の最寄りのバス停から３つ向こうでしたっけ」
「うん。姫がバス通学だったら毎朝会えるのにね」
「あ、学校に登校する時、バスが通るの見かけますけど、もしかしたらその時間に空さんバスに乗ってた可能性もあるのですね」
「あー。確かに、朝練がない日は総北の生徒が通学してるのよく見かけてたし、そうかもな」
そう言った空さんは少し考えこんで、今気づいたようにバッとこちらを向いた。
不思議に思って首を傾げると、みるみる内に空さんの顔色が悪くなっていく。
「あ、あのさ･･･。ほんっっっとうに、今更なんだけど･･･。純太の通ってる総北高校って男子校じゃなかったっけ･･･？」
「え？あ、はい。そうですね」
「そうだよな？だって俺中学の時、純太に一緒に受験するか？とか聞かれて、女の子のいない高校なんて有りえないしって断った記憶が････」
「そうなのですか？ということは空さんは今、共学の高校に通ってるのですね」
「あ、うん。････っじゃなくて！！」
会話のキャッチボールは出来ていたはずだけど、空さんは何故か『ちっがあぁぁう！』と頭を抱えてしまった。
そして何故かまた『飢えた狼たちに周りをグルグルされてる肉』という表現が出てきて、私は首を傾げるしかなかった。
次の日、お昼前に荷物を纏めていた私の背中をポンと大きな手が置かれて、振り返るとにいさまがニッと笑って片手を上げていた。
「っ。にいさまっ」
「よっ。ちび姫。元気そうで何よりだ。夏休みほとんど入院生活になっちまって残念だったな」
そう言ってにいさまがふわりと私を子供だっこしてくれる。
久しぶりににいさまと会えた私も嬉しくなってしまって、にいさまの首にきゅうっと抱きついた。
「今日も下界は暑いぞ。車は合鍵でエンジンかけて冷やしてあるから安心しろ」
「下界ですか。ふふ。ありがとうございます」
「おう。退院の手続きしてくっから、姫はあと少しだけここにいてくれな」
「あ、はい。お世話かけます」
パイプ椅子に座らせてくれたにいさまは、手を振りながら病室を出て行った。
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ダリア - 語り足りない!!姫ちゃんって凄く鈍感なんですね。無意識に人を虜にしていっちゃうんですよね。最高です!d('v')荒北さんの赤面ご馳走さまです。空さんと松本さん好きです。魅力的なキャラを出して下さって有難う御座います！皆との絡みも嬉しかったです。 (2021年3月26日 21時) (
レス) id: 56047c544e (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - えっ...?(困惑)こんなに甘〜い雰囲気醸し出しといて、荒北さんと姫ちゃんまだ付き合ってないんですか!?!?心がｷﾞｭﾝｷﾞｭﾝして顔が熱くなってしまいました。青八木先輩の言葉で姫ちゃんは独りじゃない、皆と一緒に走っていけるんだって思うと嬉しくて涙が出ました。 (2021年3月26日 21時) (レス) id: 56047c544e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - オレンジチョコさん» 嬉しい感想をありがとうございます＾＾１年生編もう少し続きます（土下座）もうしばらく３年生がいるお話にお付き合いくださると幸いです。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年8月9日 3時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジチョコ(プロフ) - いつも楽しみにしながら待っています！！早く瑠璃色の夢さんの小説で新三年な方々や新一年などが見たくて堪りません！！これからも頑張ってください！！ (2020年8月8日 11時) (レス) id: 49cee51175 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 瑠羽さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾読み返してくださっていたのですか（嬉）確かに荒北さんと姫ちゃんはどこか恋愛的甘さがありますよね（幸）ですが総北２年勢が私の中で大暴れしてそうはさせてくれなくて★（ついでに巻ちゃん）今後も見守って頂けると嬉しいです♪ (2020年6月28日 16時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2020年5月2日 3時
