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cside
僕は、何処で間違えたのだろうか。
思い返せば、アイツが居なくなる少し前にSOSのサインがあった様な気もしない事は無い。
目の下の隈を指せば『最近、ちょっと寝不足で』って垂れ目を細めて困った様に笑ったり。
『僕、一度旅に出てみたい』ってお酒の場で独り寂しく呟いてたり。
サインは沢山あったはずで、僕がそれを見ていないフリをしていただけなんだ。
何処で間違えたか、なんて答えは決まってる。
他人任せにしてたから。
アイツはなんだかんだ愛されてるから他のメンバーが助けてくれると思い込んでいたから。
「......ほんっと、こんなとこで意気投合したくねぇよな」
セットもせずにくしゃくしゃ頭で水が入ったペットボトルを潰れるくらいに握るさとみくんに、いつもの余裕は無かった。
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作者名:ましろ?@ニャーニャーサン x他1人 | 作成日時:2023年3月19日 7時