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【BGM 感電】
「成川！！！！！」
危うく溺れるところだった成川を水の中から引き上げる。
顔は傷だらけだ。
「怪我は？おい！しっかりしろ！…おい！
…よく頑張った」
「…ごめんなさい。ごめんなさい」
「…お願いします！！！」
-----------------------------
"機捜131から1機捜本部。
該当車両、エトリと思われる男を確保しました"
-----------------------------
ハムちゃんの乗った救急車には、急ぎ到着した隊長が付き添いで乗車した。
引き上げられた成川のもとへ、Aがふらふらしながら近づく。
「A…？」
なんとか自分の足で立っている成川の目の前に立ち、Aは成川をふわりと抱きしめた。
「おいっ？！」
「…見ててやれ」
俺がAに近づこうとすると、志摩に止められた。
成川は突然のことで驚きを隠せないでいる。
俺も驚いてるよ…
「短い間に、たくさんの経験をしたね。
これからきっと、人の痛みや辛さがわかる、素敵な人になれるよ。
助けてくれたお兄さん…九重さんはずっと成川くんのことを心配してたよ。
見極めるのは難しいけど、物やお金に惑わされないで。
見ててくれる人は必ず居るから。
その中に、ハムちゃんと私も入れてくれると嬉しいな。
…もうきっと、成川くんは大丈夫」
「うっ…」
成川から離れ、数歩下がったところで腰が抜けたのか、Aはその場に崩れ落ちた。
成川は涙を流しながらきゅーちゃんのもとへ歩いていく。
「ビショビショじゃんか。
…これ着てろ」
「あっ…」
Aまで水に浸かったみたいに濡れている。
着ていたジャンパーを肩にかけてやった。
「嘘をついて…麦さんを呼び出しました。
ドーナツEPを売りました、他にも…っ」
「全部聴く」
手錠をかけられた成川は、陣馬さんときゅーちゃんと車に乗り込んだ。
「むちゃして…こんなA、初めて見たよ」
「ごめんなさい…身体が勝手に」
「俺だってAからハグしてもらったことないのに！」
「えっ…？」
「冗談じゃねえけどさておき。
…ここまでどうやって来た？」
「入り口まで無我夢中で走ってたら、仲良くしてくれてる食堂のお姉さんが呼び止めてくれて…
仕事帰りだからって送ってくれた」
「誰もいなかったらどうすんだよ…
あんま心配かけんな？
Aがいなくなったら俺…」
「ごめんなさい…この前と逆だね」
「ほんとだな…でもよかったぁ」
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終(プロフ) - 第一章がどれかわからないので教えてもらえると助かります (2021年1月18日 17時) (
レス) id: 8e51380abb (このIDを非表示/違反報告)
おーたむ(プロフ) - リリアさん» こんな文才を褒めて頂けるなんて光栄すぎます！！！読み直してもらえる作品になっただなんて（ ; ; ）すれ違い、かしこまりました(^^) (2020年10月19日 8時) (レス) id: e55edcc942 (このIDを非表示/違反報告)
リリア - 凄く面白かったです！伊吹さんの優しさと夢主さんの健気で可愛い所が最高です。おーたむ様の文才に感動しました！何回も読み直してしまうほど好きです！すれ違いや喧嘩したりする話も読んでみたいです。これからも応援しております。 (2020年10月18日 3時) (レス) id: daabe5a53e (このIDを非表示/違反報告)
おーたむ(プロフ) - 由羽さん» 文面を褒めて頂けるなんて…ロス同じですね（ ; ; ）とても嬉しいコメントありがとうございます…！！！イチャこらと恋バナ、承知しました♪ (2020年10月15日 7時) (レス) id: e55edcc942 (このIDを非表示/違反報告)
由羽 - とても面白かったです。台詞も文章もとても素敵で毎日更新されるのを楽しみにしてました。私もロスが続いているので、できればまた書いていただけたら嬉しいです。(伊吹とのイチャイチャや、伊吹と志摩の恋バナを書いていただけたら嬉しいです)ありがとうございました！ (2020年10月14日 19時) (レス) id: 7535220b5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーたむ | 作成日時：2020年9月12日 14時
