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スパイダー班は別室だけど、ゆづるちゃんが立ち上がったのが見えた。
私の嫌な予感、当たらないよね…？
扉を開けてゆづるちゃんに近づくと聞こえてきた言葉。
「ハムちゃんが…いなくなった」
い や だ 。
「陣馬さんから連絡があった。
九重がハムちゃんとゆたかの写真を見つけたって…
サワベってやつが何かを知っている可能性が高い。
志摩、そっちに来ていないか、探して…お願い…」
ゆづるちゃんの背後に近寄る。
志摩さんへの電話へ向けた声は、怒りの混じった涙声だった。
きっと涙を流してはいない。
自分で自分をどうにか抑えようとしている。
私の焦点は、もうどこにも合わない。
「ゆづる、ちゃん…？」
「Aっ…」
「嘘、だよね…？」
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【BGM 伊吹藍】
「さぁわべぇええええええええ！！！！！」
桔梗さんからのハムちゃんの件を伊吹に伝える。
予想通りの反応をした。
怒り狂ったこいつを抑えようとするが、無理だ。
俺だってそうなりそうなのを何とか抑えている。
事務所内にあったスマホの持ち主を見つけ、フェイスIDを解除する。
サ行…サワベ…サワ…
伊吹の耳は、受信側の着信音を聴き逃さなかった。
逃げるそいつを追いかけ、伊吹は二階の窓からそのまま飛び降りる。
「はぁ？！…もぉいい！」
しばらく逃げたところでサワベは伊吹に捕まり、殴られ、振り回されている。
「伊吹！伊吹っ、待て待てっ。…伊吹！」
「お゛い！！！！言え！！！！！羽野麦はどこだ！！！」
「エトリに殺される前に、こいつに殺されるぞ！！」
「言えぇええええええ」
「なりっ…成川が待ち合わせ取り付けたって…！」
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志摩からサワベを見つけたと連絡が入った。
成川とハムちゃんの待ち合わせ場所に向かった404を待つ間、スパイダー班が周辺の防カメをあたってくれている。
「もうそこにはいない…」
呆然と立ち尽くしているAがそう溢した。
待ち合わせ場所に到着した志摩からまた連絡が入り、2人でハムちゃんの言葉を思い出す。
「寒くて…暗くて…狭い」
「水…」
「そう、水があるとも言ってた。
…消防局に連絡して！！！」
後ろで"水"と発したAの方に振り返ると、そこには誰もいなかった。
「Aっ？！」
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終(プロフ) - 第一章がどれかわからないので教えてもらえると助かります (2021年1月18日 17時) (
レス) id: 8e51380abb (このIDを非表示/違反報告)
おーたむ(プロフ) - リリアさん» こんな文才を褒めて頂けるなんて光栄すぎます！！！読み直してもらえる作品になっただなんて（ ; ; ）すれ違い、かしこまりました(^^) (2020年10月19日 8時) (レス) id: e55edcc942 (このIDを非表示/違反報告)
リリア - 凄く面白かったです！伊吹さんの優しさと夢主さんの健気で可愛い所が最高です。おーたむ様の文才に感動しました！何回も読み直してしまうほど好きです！すれ違いや喧嘩したりする話も読んでみたいです。これからも応援しております。 (2020年10月18日 3時) (レス) id: daabe5a53e (このIDを非表示/違反報告)
おーたむ(プロフ) - 由羽さん» 文面を褒めて頂けるなんて…ロス同じですね（ ; ; ）とても嬉しいコメントありがとうございます…！！！イチャこらと恋バナ、承知しました♪ (2020年10月15日 7時) (レス) id: e55edcc942 (このIDを非表示/違反報告)
由羽 - とても面白かったです。台詞も文章もとても素敵で毎日更新されるのを楽しみにしてました。私もロスが続いているので、できればまた書いていただけたら嬉しいです。(伊吹とのイチャイチャや、伊吹と志摩の恋バナを書いていただけたら嬉しいです)ありがとうございました！ (2020年10月14日 19時) (レス) id: 7535220b5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーたむ | 作成日時：2020年9月12日 14時
