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和「へー、それがチャラ男との出会いかー」
和奏は再びケラケラと笑い始めた
和「それからそのチャラ男が来るようになったの?」
『まぁ……』
そう答えると和奏は何やらニヤッとした表情で私を見つめた
和「あんた、随分と気に入られたんだね〜」
『……嬉しくない』
イケメンに気に入られるなんて凄いことなのかもしれない。が、相手はあの虎石さんだ
いつもチャラチャラしていて、どこまでが嘘なのかも分からない
そういう人は信用できないし、別に信用しようとも思っていない
和「そのチャラ男イケメンなんでしょ?狙っちゃいなよ〜」
『ああいうタイプは好きじゃないな…あの人絶対モテるから女子からいじめられそうじゃん』
虎石さんのことが好きな女子は、きっと少なくはないだろう
その女子たちからいじめの標的になんてされるのは避けたい
もし標的にされたらと思うとゾッとし、あまり一緒にいるのを見られないようにしようと思った
和「そういや最近、この辺で女子高生の鞄狙う変態野郎がいるらしいね」
『あ…私も狙われた』
やっぱりあれは変態だったのかと思い、私は苦笑いを浮かべる
和「で、どうしたの?」
『綾薙学園の人に助けてもらった』
和「綾薙!?」
綾薙学園は名門校であり、さすがにここの周辺の人は誰でも知ってる
綾薙と聞いて和奏は目を見開き驚いていた
和「凄いねA〜!チャラ男に好かれるわ、名門校の人と少女漫画的展開なんてさ〜」
ただ助けてもらっただけで少女漫画的展開なのかというツッコミは、口には出さず心の中で小さく呟いた
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こうこ - 素敵です!続き楽しみにしています(*´艸`*) (2017年6月14日 21時) (レス) id: 3f40ad8d7f (このIDを非表示/違反報告)
ディー&ダム(プロフ) - 誰が喋っているか、分かるようにしてもらえるとありがたいです! (2017年5月18日 16時) (レス) id: 9c7bed322d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白野 | 作成日時:2017年5月12日 20時