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落ち着かれたのかふぅと息を吐いた伊作先輩は俺の肩をガシッと掴んだ
「A、よ〜く聞いて」
『は、はい』
「僕はAのこと生意気なんてひとっっっっつも思ったことないから！！そりゃあもちろん最初こそ、少し怖そうだなとか僕よりしっかりしてるなとか思うところはあったよ？」
あったんだ
確かに伊作先輩の前でクラスメイトに説教したりしたもんな
「でもね、Aは僕のはじめてのたった一人の後輩だし、可愛がらないわけないんだよ！Aは僕のことを嫌いだったりするの？」
『そんなことありません！俺は伊作先輩のことをとても尊敬しているんです！』
だからこそ余計に不安だったのかもしれない
尊敬している伊作先輩に生意気な後輩だと思われていたらと
迷惑がられていたらどうしようと
「うん、僕はその気持ちわかっていたつもりだよ。だからこそ余計に生意気なんて思うわけがない。尊敬してくれている後輩を嫌うはずがない。これまでもこれからも、Aは僕の大切な後輩だからね！」
『伊作先輩…！』
伊作先輩の言葉に涙ぐんでしまう
「だからね、Aも後輩に対して不安に思うことはないよ。知り合ったばかりなんだ、互いに分からないことだらけだろう？これから知って仲良くなっていけばいいんだ。そうしたらそのうち可愛がれるようになるから、ね？」
『…そうですよね。俺、頑張って後輩と仲良くなってみます』
「うん、でも僕のことも忘れないでよね！Aを独占されちゃあ困るから！」
『不運な伊作先輩はほっとけませんよ』
「もう！Aってば！」
伊作先輩と顔を見合わせてプッと笑いが溢れる
先ほどまでの暗い気持ちはない
「よかった、元気になったのだ」
「ちぇ、善法寺先輩に一本とられたか」
「やっぱり先輩ってすごいよね」
『お前ら悪かったな。手間かけさせた』
後ろで空気になっていた五人にも一応礼を告げる
俺のために来てくれたからな一応
「いーんだよ、友達だろ？」
「珍しいAも見れたことだし」
「いつでも駆けつけるからね！」
「でも欲を言えば〜、善法寺先輩みたいに俺らにも熱い思いみたいなのをぶつけて欲しいな〜なんて！」
『そういうのはない』
「ないのか！？」
「ショック…」
「お前ほんと同級生に辛辣だよな」
食満先輩が呆れた様に笑っているが、こいつらにはこれで丁度いいのです
〜ﾌﾟﾁ裏話〜
年子学年の相容れないやつで可愛がれない
そのうち懐かれる
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朋香(プロフ) - 空さん» コメントありがとうございます！更新がんばりましょう！この界隈が盛り上がりますように！☺️ (9月10日 19時) (
レス) id: 3e80e4ecfe (このIDを非表示/違反報告)
空 - 面白いです。お互い更新頑張りましょう (9月9日 13時) (レス) id: ffd33a398f (このIDを非表示/違反報告)
朋香(プロフ) - モブさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです☺️今後も長編の予定なので気を長くして待っていただけると幸いです😌 (9月8日 9時) (レス) id: ec537b3781 (このIDを非表示/違反報告)
モブ(プロフ) - 楽しく読ませていただいております。今後も無理せずに頑張ってください、楽しみにしています。 (9月8日 7時) (レス) @page41 id: fca6a78eec (このIDを非表示/違反報告)
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