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日が暮れる前に金楽寺へと行かなければと道ゆく足を早める
「そんなに急がなくても金楽寺は逃げないぞ」
『和尚さまの病状は悪化するんですよ』
「別に大したことないらしいじゃないですか」
『実際に見てみないとわからないだろ』
マイペースな2人を急かしながら金楽寺へといく
いやもう置いていこうか？？
別に一緒に行くことないよな？
『もう俺は先に行きます』
持たされていた手荷物を2人に押し渡し
金楽寺の方向へ向かって走り出す体勢をとる
しかしグイッと服を引っ張られてそれは防がれてしまった
「なんでですか」
『遅いからだよ！！』
「せっかちな奴だな」
『先輩方が呑気すぎるんです！！』
これだったら捻挫してる伊作先輩と来た方がまだ早かったかもしれない
捻挫とか気にしないで連れてきたらよかった
「もうすぐ暗くなるというのに女子２人を置いていくのか？」
『ぐっ…！男じゃないですか！騙されませんよ！』
「仙子さん今一瞬いけそうでしたよ」
「ああ、こいつが女子に対して当たり柔らかになるというのは本当だったか」
『どこの情報ですか』
「学級委員長委員会」
『あいつら…』
まじで帰ったらとっちめてやる
しかし男とわかっているのに俺が強くでれないとでも思ってんのか
仙子さんと喜子の間に立ち2人の手を掴んで歩みを進める
『もう寄り道はなしです！』
そう言ってグイッと手を引くと仙子さんはキョトンとした顔をした
そして豪快に笑い出した
「はっはっは！結局、置いていけないんじゃないか！」
「ね？僕の言った通りでしょう？A先輩優しいので」
『なんなんですか…全く』
ずっとクスクスと笑う仙子さん
いつまで笑ってるんですか！
「そんなことよりこれでは見栄えが悪いと思わないか？」
『は？見栄え？』
「荷物を持った女子2人の腕を掴んで引き歩いていくというのは横暴な男に見えるだろうな」
『どうしろと』
「じゃあとりあえずこれを持ってくれ」
仙子さんと喜子は片手に小さい荷物を持ち、残りを俺に渡した
両手塞がったんだが
『これだとさっきと変わりませんよ』
「ここで私たちがこうすればいいのだろう？」
2人は俺の腕に自分の腕を通して組んできた
なんかデジャヴだな
一年の女装実習を思い出す
「どうだ？」
『まぁ変わりはしましたけど…』
めっちゃ歩きづらい！！
〜ﾌﾟﾁ裏話〜
優しい男で広まりつつある
もっと自己中にしたいな
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朋香(プロフ) - 空さん» コメントありがとうございます！更新がんばりましょう！この界隈が盛り上がりますように！☺️ (9月10日 19時) (
レス) id: 3e80e4ecfe (このIDを非表示/違反報告)
空 - 面白いです。お互い更新頑張りましょう (9月9日 13時) (レス) id: ffd33a398f (このIDを非表示/違反報告)
朋香(プロフ) - モブさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです☺️今後も長編の予定なので気を長くして待っていただけると幸いです😌 (9月8日 9時) (レス) id: ec537b3781 (このIDを非表示/違反報告)
モブ(プロフ) - 楽しく読ませていただいております。今後も無理せずに頑張ってください、楽しみにしています。 (9月8日 7時) (レス) @page41 id: fca6a78eec (このIDを非表示/違反報告)
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