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「しかし、あの時失礼な態度をとった挙句、お礼もお伝えしていないのにどうして容易く近づくことができるでしょうか、いいや！私にはとても無理です…！」
後ろめたいことってそのことか…
平はぐぅぅと涙を浮かべて唸っている
「…少しだけ喜八郎を羨ましく思いました。あいつはA先輩に気兼ねなくお声をかけているので」
『あー、あいつはな…』
あいつはあいつでもうちょっと遠慮を知ったほうがいいとも思う
平はそこまで言うと今まで垂らしていた眉をキリッとあげ、改めてこちらを見た
「しかし！ここまで言ったのならばもう遠慮することもありませんよね！」
『え』
「A先輩！私にあの毒を用いた忍術を教えてください…！」
平は俺に対して頭を下げてくる
やめてくれよ…
俺だって人に教えるほど使いこなせているわけじゃないし
それに
「お願いします…！」
『…お前みたいに心が綺麗なやつが使う忍術じゃねぇよ』
「え…？」
『俺は教えない。毒っていうのはお前がいうみたいに華麗でも魅力的でもないんだ。もっとドス黒くて、苦しみをもたらすものなんだよ』
「そんな…」
『お前にはもっと合うものがある。俺には到底知り得ないけどな』
それでもまだ教えてほしいっていうなら他所を当たってくれ
姉さんたちみたいに外部講師やってる人とか
伊作先輩なら優しいから教えてくれるかもな
その旨を伝え、俺は平に背を向けてその場を去った
これで完全に平は俺を追い回すことがなくなった
…と思いきや
『なんでまだついてくるんだよ。しかももう隠れる素振りもないなお前』
「はい！この滝夜叉丸思い直しました！」
『なにを』
「なんて言ったって私、教科の成績が一番なら実技の成績も一番、忍者の期待の星なので！教えてもらえないのなら見て盗むまでです！」
こいつめげない奴だな
もう追い払うのも疲れたしそのうち飽きるだろう
滅多に使うものでもないし
もう放っておくか
『勝手にしろ』
「ふふん！覚悟してくださいねA先輩！私の方が華麗に行って見せます！」
そうして俺は今後、度々平に絡まれることとなる
また、後日すれ違った七松先輩にこの一連の末を尋ねられ、そのままを伝えると
とても嬉しそうに笑われた
「Aはやっぱりいい奴だな！」
この人と話してると調子狂うな
まじでこれから関わりたくない
切実にそう思った
〜ﾌﾟﾁ裏話〜
四年生綾部しか絡んでないなと思い至った結果です
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朋香(プロフ) - 空さん» コメントありがとうございます！更新がんばりましょう！この界隈が盛り上がりますように！☺️ (9月10日 19時) (
レス) id: 3e80e4ecfe (このIDを非表示/違反報告)
空 - 面白いです。お互い更新頑張りましょう (9月9日 13時) (レス) id: ffd33a398f (このIDを非表示/違反報告)
朋香(プロフ) - モブさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです☺️今後も長編の予定なので気を長くして待っていただけると幸いです😌 (9月8日 9時) (レス) id: ec537b3781 (このIDを非表示/違反報告)
モブ(プロフ) - 楽しく読ませていただいております。今後も無理せずに頑張ってください、楽しみにしています。 (9月8日 7時) (レス) @page41 id: fca6a78eec (このIDを非表示/違反報告)
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