�� ページ34
「見えてきたわね、あそこよ」
指さされたお店を見るとなかなかの人が並んでいた
屋根にきらりと光るものが刺さっている
目立たない様に苦無が置いてあるな
あれが目印の様だ
『ありがとうございます。あそこが探していたお店の様です』
「よかったわ〜！」
「たくさん並んでいるし、せっかくだから私たちと同席で入らない？」
『えっ？』
「人が多いし、まとめて入った方がすぐに案内してもらえるわよきっと」
「うんうん、お姉さんたちが甘味も奢ってあげるわ」
入店して店の人に一番人気を聞かなければいけないから
勿論中へ入って甘味はいただくつもりだった
しかし甘味まで奢ってもらうのは気が引ける
一応授業中でもあるし
『申し訳ないので…』
「いいのよ気にしないで〜」
「そうそう、君みたいにかっこいい子滅多に見かけないし」
かっこいい…？
つまり俺の顔が気に入って声かけてきたってことか
結果的に目的の店にはたどり着けたしこの人たちには何も文句言えないが
さっきのおっさんたちの軟派と変わらないじゃないか
親切にしてくれた手前強く拒否もできないし
うーんと再び頭を抱えていると
背後からたったったっと駆け寄ってくる音が聞こえ
誰かが俺の背に飛びついてきた
『っ！誰だ！？』
「ばぁー！驚いた？」
『…勘子？』
視界に入ったのは尾浜の特徴的なうどん髪だった
振り返るとニコニコ笑顔の尾浜、じゃなくて勘子が立っていた
「うふふ、大正解ー！」
「ちょっと勘子ってば、急に走らないでよー！」
後ろから兵子も走ってくる
い組も女装実習って言ってたなそういえば
「あれ、A？偶然だね。ところでそこのお姉さんたちは誰？」
ニコニコとしている兵子の笑みが心なしが少し怖い
多分偶然じゃないなこれ
どっかから見てたのか
『親切にここまで案内してくれたんだよ』
「そうだったんですねー！ありがとうございます、"うちの"Aがお世話になりましたー！」
うちのをめちゃくちゃ強調しているのが気になるが
おそらくこれはそういう策なので指摘しないでおく
「あなたたちこの子の友達？」
「やだなぁ〜見て分かりません？
彼・女・で・す♡」
「か、彼女！？」
いや兵子が驚いてどうする
〜ﾌﾟﾁ設定〜
女性には紳士的なA
なかなか強気で行けず不破みたいに頭を抱える
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朋香(プロフ) - 空さん» コメントありがとうございます！更新がんばりましょう！この界隈が盛り上がりますように！☺️ (9月10日 19時) (
レス) id: 3e80e4ecfe (このIDを非表示/違反報告)
空 - 面白いです。お互い更新頑張りましょう (9月9日 13時) (レス) id: ffd33a398f (このIDを非表示/違反報告)
朋香(プロフ) - モブさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです☺️今後も長編の予定なので気を長くして待っていただけると幸いです😌 (9月8日 9時) (レス) id: ec537b3781 (このIDを非表示/違反報告)
モブ(プロフ) - 楽しく読ませていただいております。今後も無理せずに頑張ってください、楽しみにしています。 (9月8日 7時) (レス) @page41 id: fca6a78eec (このIDを非表示/違反報告)
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