�� ページ43
「あの、学園長先生、僕たちではなくてきちんとしたお医者様に診てもらう方が良いのではないでしょうか？」
『深刻なご病気だったら、俺たちには手も足も出せないのですよ』
「あー大丈夫じゃ。どうせ大したことはない」
学園長先生はお茶を啜って「とにかく行ってきてくれ」とおっしゃった
俺たちは学園長の庵を出て保健室に戻ってくる
「原因不明の病か…とりあえず効きそうな薬は全部持っていこう」
『節々の痛みに頭痛…なんの病なんでしょう』
「実際に見てみないと何が原因かわからないし、兎に角いくしかないね」
『…ちょっと待ってください、伊作先輩その足で金楽寺まで行くおつもりですか？』
「えっ？そうだけど…」
俺と話しながらさまざまな薬を入れて薬箱を風呂敷に包んでいる伊作先輩
正気かこの人
『そんな足では無茶です！悪化したらどうするんですか！捻挫なめてるんですか！』
「いやいやそんなことはないけど！」
『その足では日が暮れてしまいますよ！俺が行ってくるので伊作先輩は保健室の当番でもしていて下さい！』
「A1人に行かせられないよ！僕もいく！」
『いいえ！俺1人でもいけますから！』
風呂敷を引っ張りあって互いに意見を譲らない
この人も頑固だな！？
「…何をしているんだお前たち？」
「おやまぁ、喧嘩ですか？」
声のする方を見ると私服に着替えた立花先輩がまた保健室の戸を開けて立っていた
さらにその後ろには一年の綾部もいる
『伊作先輩が無茶をされようとするので止めているところです』
「だって、Aを金楽寺に1人で行かせられないよ！」
「金楽寺へ？それなら私たちと共に行こう。食堂のおばちゃんからおつかいを頼まれたのだ。伊作もそれなら安心だろう？」
「仙蔵たちも金楽寺へ？…それなら、まぁ…」
少し不服そうだが、伊作先輩はしぶしぶ風呂敷から手を離す
なお依然として心配そうな表情は抜けていない
『伊作先輩、任せてください。俺はこれでも立派な保健委員ですよ』
「…そうだね、気をつけて行ってくるんだよ。仙蔵、Aを頼んだよ」
「心配することはない。私は完璧だからな！」
「支度をしてこい」と立花先輩から見送られる
今回ばかしは感謝だ
〜ﾌﾟﾁ裏話〜
「伊作、過保護すぎるんじゃないか？」
「だって心配なものは心配なんだもん〜！」
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朋香(プロフ) - 空さん» コメントありがとうございます！更新がんばりましょう！この界隈が盛り上がりますように！☺️ (9月10日 19時) (
レス) id: 3e80e4ecfe (このIDを非表示/違反報告)
空 - 面白いです。お互い更新頑張りましょう (9月9日 13時) (レス) id: ffd33a398f (このIDを非表示/違反報告)
朋香(プロフ) - モブさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです☺️今後も長編の予定なので気を長くして待っていただけると幸いです😌 (9月8日 9時) (レス) id: ec537b3781 (このIDを非表示/違反報告)
モブ(プロフ) - 楽しく読ませていただいております。今後も無理せずに頑張ってください、楽しみにしています。 (9月8日 7時) (レス) @page41 id: fca6a78eec (このIDを非表示/違反報告)
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