キャラに怪しまれてますがとりあえず寝ようと思います←【名探偵コナン】

新しい来客 ページ24

沖矢サイド

俺が霜澤に敬語を使うのかと聞いた瞬間、霜澤の表情は一瞬で固まって『え？』と返して来た為、思わず俺も「え？」と返すと、

霜澤の表情はさっきまで表情豊かになっていたのに再び真顔になって、『ずっと敬語で話してる』と言って来たので、

恐ろしい程の無自覚者であると確信した。

その為、この様子ではあの行動も無自覚であると感じた俺は、思わず俺自身の口調で霜澤に聞こえないように呟くと、

それが聞こえてしまったらしい霜澤は、過去のトラウマでも思い出したのかいきなり何処から出したのか、ロープを持って首を吊って自 殺しようとし始めた。

それに気づいた俺は慌ててそれを止めたが、彼女は何度止めても俺の声が届ききっていないのか、何度も死のうとする。

しかもこの俺の目の前でだ。

何故かそれが異常なまでに許せなかった俺は彼女を壁に叩きつけて、逃げられないように自身の手で彼女の退路を防いでから


沖矢？「いい加減にしろ。お前はこんな場所で死ぬべき存在ではない。だからもうこの俺の目の前で死のうとするな。さもないとその死ぬしか言わなくなった口…

これで塞ぐぞ」


と自身の口を指差しながらいうと、霜澤は″表情ひとつ変えずに″『分かったから離れて』と言って来た。

それに俺が「本当か？」とそのままの体勢で聞くと、″小さく一度だけ頷いた″ので、一安心して彼女からそっと離れようとした。

そうしたんだが…


沖矢？《…いい匂いだな…。香水…とは違うな。だとしたら石鹸か？それとも…》


『…。……や…。……きや…。沖矢…‼』


ピンポーン


沖矢「!…⁉」ﾊﾞｯ


少し動けば彼女と密着しそうな距離間にいた為、さっきまでは匂わなかった彼女のから香る、どことなく優しい匂いに気がついた瞬間、

身体がまるで石になってしまったかのように動かなくなり、気がついたら俺はそんな事を考えていた。

すると、まるで俺の意識を浮上させる為かのようにチャイムの音と、彼女の呼ぶ声が同時に聞こえたの為、意識を浮上させる事が出来たんだが、

その瞬間何故か目の前には″かなり怪訝な″表情をしている霜澤の顔がさっきよりもドアップにあった、

それも後数ミリ動いていれば、彼女の口と俺の口が触れ合ってしまう…つまり″キス″をしてしまう一方手前かのような程だ。


ﾎﾞﾌﾝｯ


沖矢「っ///す、すみません!か、身体が勝手に…」


ピンポーン

来客の正体→←これで叫ばない人はいない←

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す