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｢我も寂しくてやりきれねえあるよ！ うう、明後日の朝には帰ってくるあるからそれまで家でいい子で待ってるよろし、大丈夫あるか？ ちゃんと1人で眠れるあるか？ 我がいなくて泣いたりしねえあるか？｣
本気で私のことを心配してくれている様子に少し嬉しさを覚える一方、いや何歳児だと思っているんだと言いたい気持ちも湧いてくる。それを無理やり押さえ込んで、私は出来る限り柔らかい表情を崩さないよう努力した。
｢私はいい子にしているので安心してくださいね。あと今日は子守唄は大丈夫です。それじゃあ、おやすみなさい。｣
さらっとそう返すと、彼は少し寂しそうな顔をしながら
｢あいや、我は何も言ってねえのに先に断られたある……まあ歌うつもりだったあるが、お前がそう言うなら無理強いはしねーあるよ。おやすみある｣
と名残惜しそうに言い残し、私の額に軽くキスを落としてから自分の寝室へ入っていった。
私はやけに豪華なベッドの中で、今日の昼間の出来事について思いを巡らせていた。香くんに可愛いと言われた時に感じた、中国さんといる時とはまた違う刺激的なときめきが忘れられなくてもやもやする。
｢ちょっと会うだけなら良いよね……。｣
眠気に侵食されつつある頭で考えた結果、私はそういった結論にたどり着いた。うん、そうだ。1日会うだけなら何も問題はないし、私は彼と付き合うつもりもないからこれは浮気ではない。
そう自分に言い聞かせながらスマートフォンのメールアプリを開く。画面には香くんのアドレスと、絵文字も何も無い素っ気ない文面。
私は何度も画面の上に指を浮かせて散々迷った後、少しの覚悟を決めて送信ボタンに軽く触れた。
『まだ返事は返せないけど、明日会いませんか』
続く (更新停止中)
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作者名：田中 | 作成日時：2018年5月22日 16時
