追求100個目 ページ2
数本の萎れた花を除け､分厚い本を手に取った｡
砂埃を軽く払い､表紙からぱらぱら､とページを捲る｡
中身はどうやら手書きの日記の様なモノで｡
此処の以前まで居たであろう誰かが､書き記したのだろうか｡
所々焼けた様な跡や傷の様な跡で､全て読む事は不可能であったが､
その代わり､最後の裏表紙には少し乱雑な文字で､ハッキリと言葉が記されていた｡
"A"
”ぐんそう”
男はそっと本を石碑に戻すと､近くに生えていた小さな花を摘み取り
萎れた花の横に静かに花を置いた｡
そして一歩下がり､手を合わせ一礼すると､
踵を返して森の中へ足を進めた｡
･
･
･
此れと言って行く宛など決まっている訳でもない｡
ただ一度耳にした情報がたまたま､聞いた事のある名前で､場所だった｡
単純に､気になった｡
だから｡
目の前に広がるのは､見上げる程大きな､城｡
懐かしい香りが､鼻をくすぐる｡
賑やかな声が､城下町から聞こえてくる｡
｢駄目だ｣
無意識に一歩進んだ足を､ぐっと踏ん張って止めた｡
｢やる事成す事､まだ終わってないから､｣
明かりを見た後の森の中は､
先程より一層暗く深く､空気は重く感じた｡
･
御久し振りです､静かに更新再開して行きたいなと考えております｡
文才は何処かに置いてきてしまったのですが､どうか温かい目で
見守って頂ければ幸いです｡
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代口 - すみれいんさん» 心温まるお言葉､誠に有り難う御座います…! そう言って頂けるだけで更新を続ける価値が上がります｡ 現段階では､作者の現実逃避がてらにぼちぼち更新を進めようかなと｡引き続き”追及者シリーズ”更新を御待ち頂ければ幸いです｡ (2019年12月14日 12時) (
レス) id: 9e6428ffc4 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 一気に読んでしまいました。1人携帯片手にぅをおおお…と話にのめり込みながら読んでおりました。お話を書くのは代口さんのタイミングでいいと思います。好きなのでいつまでも待てます！お話が更新されると喜びますし、ご報告だと体調崩されてないんだなと思うので！！ (2019年11月18日 14時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
代口 - ゆきさん» 温かなお言葉誠に有難う御座います､その言葉に大分助けられます｡大変長らく御待たせしてしまったのですが､今後もどうも予定がｷﾞｼｷﾞｼ状態なので中々占ツク自体来られるか怪しい所ですが､不定期でも頑張ろうと思っております｡静かに待って頂ければ幸いです｡ (2018年10月15日 22時) (レス) id: 56f6e86835 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 更新は仕事がある程度終わったり、休憩をきちんとした後にしてくれれば私はいいですよ〜。 (2018年9月4日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
surume_(プロフ) - 代口さん» いえいえ、気付いてもらえて良かったです笑 ほとんどの台本書きが視点主の記載をしているので、台本書きの一部と間違われる方は結構いらっしゃるようですよ笑 私も教えてもらうまではそう思っていましたので笑 お力になれて嬉しい限りです。 (2018年8月21日 0時) (レス) id: b9d77ead5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：代口 | 作成日時：2018年6月23日 19時
