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追求55個目 ページ6

 
長い廊下、何度も道に迷いそうになりながら、また歩く。
それを繰返している途中、ひとらんらんさんは話し始めた。


「所で、さっきの誰か分った?」


小麦を揺らしながら、黒い瞳で此方を見てくる。
私は少し考えて、思い当たる節は居るけど実際誰かは、と答えた。

するとひとらんらんさんは、前を向いて歩きながらこう、言った。



「あれね。3,4徹目のトントンなんだ。」



何処かで納得しながら、驚く自分が居た。
此処の医務室に居てまだ私が仲間になる前、初めて対面した時。

彼の目元には、随分と酷い隈が出来ていた。
何となく察してはいたが、まさか本当にそんな状態で仕事をしていたとは。


「もう分かってるかも知れないけど。徹夜してるトントンだけは、絶対に怒らせちゃ駄目だよ。」


普段のトントンもだけど絶対に、と強調したひとらんらんさん。
その顔色は少しだけ悪かった。何か思い出した事でもあるのだろうか。

…あえて聞く程でも無いな、と感じてそっとしておいたけど。



・ ・ ・ ・



暫くすると、目の前のひとらんらんさんが歩くのを止めた。
急に止まるもんだから、ぶつかりそうになったが何とか堪える。

どうして止まったのか、と聞こうと思ったが、それよりも前に理解した為止めた。
最上階に存在する部屋、明らかな威圧感、黒く金縁の扉。


初めて目にするものではあったが、
此処が我々の総統の部屋だと理解するにはそう時間はかからなかった。


ひとらんらんさんは、一度考える素振りをしてから私に

「ちょっとだけ待っててね」

と告げて、扉をノックをしてから一足先に入って行った。



扉が閉められた後は、一人になった空間でただ、待ち続ける。

辺りを見回せば其処には広い城内を見渡す事の出来る場所がちらほら。
下の階では長い廊下を恐らく幹部では無い、兵士の人等が駆け巡る。
綺麗な軍服を身に纏い、その軍服にはナイフや銃などが見受けられる。



 
 
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代口 - ゆきさん» 配色についてはあくまでも個人的な創造の一部だったので、其処まで意識しておりませんでした。指摘されて初めて感じる違和感…しかし今作につきましては、このままの配色で行きたいと思います。ご理解頂きます様宜しく御願い致します。 (2018年10月15日 22時) (レス) id: 56f6e86835 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ん〜。マンちゃが緑でゾムか黄緑じゃないっけ〜。 まぁ、気にしないけどねぇ〜。 (2018年9月4日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - らんちゃ(らんちゃん)のなんか恥ずかしいね。がグッ……ガハッ(吐血&鼻血)だった。可愛い (2018年9月4日 22時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
代口 - ハクさん» うわあああ有難う御座います(; ;)そう言って貰えると本当に嬉しいです…!今後も更新頑張りますので、どうぞ宜しく御願い致します!!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: 13ffe3f0cb (このIDを非表示/違反報告)
ハク - うああああああ!すごい作品ですね!話の流れもスラスラしていて最初から読ませて頂きました!終わるまで見続けます頑張ってください(´ω`) (2018年6月7日 20時) (レス) id: 19710dfa66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:代口 | 作成日時:2017年1月29日 23時

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