追求52個目 ページ3
その後、何時もの様に収穫を終えて動物達の世話も済んだ。
何時もなら何も考えずに帰るんだけど、今回は彼女が居る。
彼女はする事が無さそうだったから、今だけ俺と一緒に行動する様に言った。
多分彼女はしないと思うけど、下手に動かれても困るしね。一応だよ。一応。
・ ・ ・ ・
相変わらず長い廊下を歩いている途中、早起きシマが目の前を通った。
彼奴は此方を見てから目を見開いて、
トントンの部屋の前にも拘らず、大きな声で叫びやがった。
"巻き添え粛清"から逃れる為に、なるべく無視をかまして素通りをかましてみるも
逆効果だったらしく余計に五月蝿くなった。
静かにしろ、と一言コネシマに言おうとした時には、最早手遅れだった。
コネシマの後ろの部屋______否、トントンの部屋から、途轍もない殺気を感じるのだ。
コネシマもそれに気が付いたのか、冷や汗を流しながら硬直している。
恐ろしさの余り、後ろを振り向けない様子。
俺は既にこの殺気が誰から発されているのか、とか何となく察してるから、平常心保てるんだけど。
彼女はこの殺気が一体誰のものか、判断できていないらしい。
隣で少し張り詰めた様子で扉を見詰つめている。
こっそりと隣の彼女に耳打ちをする。
「コネシマの最期、しっかり見ておきなね。」
彼女は俺が何を言っているのか分らない、と言った表情をしているが
取り敢えずコネシマを見ている様だった。
彼女はまだ知らない、此処の書記長の恐ろしさ。
今からでも遅くない、十分理解して身の安全を確保して欲しいよね。
俺は彼女と一緒に少しずつコネシマとの距離を開けながら考えた。
俺が彼女に耳打ちしてから間もなく、部屋の扉が小さく開いた。
ゴクリ、と生唾を飲むコネシマと、隣の彼女。
嗚呼、さよならコネちゃん。
俺は心の中で実に愉快そうに、そう呟いた。
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代口 - ゆきさん» 配色についてはあくまでも個人的な創造の一部だったので、其処まで意識しておりませんでした。指摘されて初めて感じる違和感…しかし今作につきましては、このままの配色で行きたいと思います。ご理解頂きます様宜しく御願い致します。 (2018年10月15日 22時) (レス) id: 56f6e86835 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ん〜。マンちゃが緑でゾムか黄緑じゃないっけ〜。 まぁ、気にしないけどねぇ〜。 (2018年9月4日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - らんちゃ(らんちゃん)のなんか恥ずかしいね。がグッ……ガハッ(吐血&鼻血)だった。可愛い (2018年9月4日 22時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
代口 - ハクさん» うわあああ有難う御座います(; ;)そう言って貰えると本当に嬉しいです…!今後も更新頑張りますので、どうぞ宜しく御願い致します!!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: 13ffe3f0cb (このIDを非表示/違反報告)
ハク - うああああああ!すごい作品ですね!話の流れもスラスラしていて最初から読ませて頂きました!終わるまで見続けます頑張ってください(´ω`) (2018年6月7日 20時) (レス) id: 19710dfa66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:代口 | 作成日時:2017年1月29日 23時