検索窓
今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:259,392 hit

追求52個目 ページ3



 
その後、何時もの様に収穫を終えて動物達の世話も済んだ。
何時もなら何も考えずに帰るんだけど、今回は彼女が居る。

彼女はする事が無さそうだったから、今だけ俺と一緒に行動する様に言った。
多分彼女はしないと思うけど、下手に動かれても困るしね。一応だよ。一応。


・ ・ ・ ・


相変わらず長い廊下を歩いている途中、早起きシマが目の前を通った。


彼奴は此方を見てから目を見開いて、
トントンの部屋の前にも拘らず、大きな声で叫びやがった。

"巻き添え粛清"から逃れる為に、なるべく無視をかまして素通りをかましてみるも
逆効果だったらしく余計に五月蝿くなった。

静かにしろ、と一言コネシマに言おうとした時には、最早手遅れだった。





コネシマの後ろの部屋______否、トントンの部屋から、途轍もない殺気を感じるのだ。





コネシマもそれに気が付いたのか、冷や汗を流しながら硬直している。
恐ろしさの余り、後ろを振り向けない様子。

俺は既にこの殺気が誰から発されているのか、とか何となく察してるから、平常心保てるんだけど。

彼女はこの殺気が一体誰のものか、判断できていないらしい。
隣で少し張り詰めた様子で扉を見詰つめている。


こっそりと隣の彼女に耳打ちをする。




 
 



「コネシマの最期、しっかり見ておきなね。」
 
 
 


 

 
 
彼女は俺が何を言っているのか分らない、と言った表情をしているが
取り敢えずコネシマを見ている様だった。

彼女はまだ知らない、此処の書記長の恐ろしさ。

今からでも遅くない、十分理解して身の安全を確保して欲しいよね。
俺は彼女と一緒に少しずつコネシマとの距離を開けながら考えた。




俺が彼女に耳打ちしてから間もなく、部屋の扉が小さく開いた。
ゴクリ、と生唾を飲むコネシマと、隣の彼女。




嗚呼、さよならコネちゃん。




俺は心の中で実に愉快そうに、そう呟いた。

 
 
 

追求53個目→←追求51個目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (239 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
566人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , 実況者
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

代口 - ゆきさん» 配色についてはあくまでも個人的な創造の一部だったので、其処まで意識しておりませんでした。指摘されて初めて感じる違和感…しかし今作につきましては、このままの配色で行きたいと思います。ご理解頂きます様宜しく御願い致します。 (2018年10月15日 22時) (レス) id: 56f6e86835 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ん〜。マンちゃが緑でゾムか黄緑じゃないっけ〜。 まぁ、気にしないけどねぇ〜。 (2018年9月4日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - らんちゃ(らんちゃん)のなんか恥ずかしいね。がグッ……ガハッ(吐血&鼻血)だった。可愛い (2018年9月4日 22時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
代口 - ハクさん» うわあああ有難う御座います(; ;)そう言って貰えると本当に嬉しいです…!今後も更新頑張りますので、どうぞ宜しく御願い致します!!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: 13ffe3f0cb (このIDを非表示/違反報告)
ハク - うああああああ!すごい作品ですね!話の流れもスラスラしていて最初から読ませて頂きました!終わるまで見続けます頑張ってください(´ω`) (2018年6月7日 20時) (レス) id: 19710dfa66 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:代口 | 作成日時:2017年1月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。