追求50個目 ページ1
彼女_______否、Aが我々の仲間入りを果たした後日、その情報は各地へと廻った。
唯でさえ一目置かれている我々に、巷で有名な彼女が仲間として入ったのだ。
世界が騒がない筈も無く。
お蔭で書類の数は増加、トントンやグルッペンを始め、
オスマンまでもが書類地獄へと駆り出されていった。
・ ・ ・ ・ ・
そんな過酷の中、俺は何時もと変わらず農業を続ける。
早起きをして準備をしたら、畑へと出向いて動物達のエサをやる。
エサやりが終わったら、小麦や野菜などの収穫、そしてまた動物達の様子を見に行く。
それが一通り済めば、あとは俺の愛馬の"外道丸"のブラッシング。
実はこれが一番の楽しみだったりする。
「小麦は後少し…!」
すくすくと育つ小麦を含めた植物に、自分の子の様に毎回感動しながら
成長過程を見ていく。農業って本当最高だと思う。
こうして小麦を見終えて、外道丸の元へ。
毎日世話してるから毛並みは勿論、体格だって良い。
ブラッシングをしてやると、それはそれは気持ち良さそうにしてくれるから
此方としてもやりがい、ってもんがある。流石は俺の愛馬。
何て思いながらブラッシングをしていると、外道丸の様子が変わった。
急に何かを見つめて、動きを少し止めた。
何だ、と思い其方を見つめると其処には、
少しばかり巻かれた包帯が目立つ、細身の女の子が居た。
Aだ。
彼女は俺を見ると、少し頭を下げて此方へ寄ってきた。
突然現れた事に驚きながら、俺も同じように頭を少し下げた。
目の前にやってきた彼女の服は、何処にあったのだろう、白いワンピース。
ハッ……もしかして大先生……
「初めまして、?」
そう問われた俺は、依然聞いた声とは似ているモノの
少しばかり低くなった彼女の声を聴いて、少し懐かしく感じた。
「改めまして、Aです。
…先日はご迷惑をお掛けしました。ごめんなさい。」
そう言って頭を下げる彼女を見て、少し戸惑った後
頭を挙げてもらう様伝えた。
彼女は其れに従って、頭を上げる。
すると、その瞬間に俺の目と彼女の目がぱちり、と合う。
昔も今も、変わらない綺麗な浅葱色の瞳。
やはり彼女は、あの時の少女なのだろうか、?
疑問を浮かべてみるも、正直まだ聞くべきではないと判断して、
考えをなくすように首を振って、外道丸のブラッシングを再開した。
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代口 - ゆきさん» 配色についてはあくまでも個人的な創造の一部だったので、其処まで意識しておりませんでした。指摘されて初めて感じる違和感…しかし今作につきましては、このままの配色で行きたいと思います。ご理解頂きます様宜しく御願い致します。 (2018年10月15日 22時) (レス) id: 56f6e86835 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ん〜。マンちゃが緑でゾムか黄緑じゃないっけ〜。 まぁ、気にしないけどねぇ〜。 (2018年9月4日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - らんちゃ(らんちゃん)のなんか恥ずかしいね。がグッ……ガハッ(吐血&鼻血)だった。可愛い (2018年9月4日 22時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
代口 - ハクさん» うわあああ有難う御座います(; ;)そう言って貰えると本当に嬉しいです…!今後も更新頑張りますので、どうぞ宜しく御願い致します!!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: 13ffe3f0cb (このIDを非表示/違反報告)
ハク - うああああああ!すごい作品ですね!話の流れもスラスラしていて最初から読ませて頂きました!終わるまで見続けます頑張ってください(´ω`) (2018年6月7日 20時) (レス) id: 19710dfa66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:代口 | 作成日時:2017年1月29日 23時