追求26個目 ページ26
俺がそう質問をすると､相手は俺を見詰めながら動きを止める｡
そして､何かに納得した様に手をぽんっ､と叩いてまた笑顔になった｡
｢ぁ､そっちか!何だぁ吃驚したなぁ､ふふふっ｣
独り言の様に呟いて笑う彼は､どうにも考えが読み取れない｡
そんな相手を睨みつつ次の応答を待つ｡
彼は俺を見て｢ぉ〜怖い怖い､そんなに睨まないでくれよ､｣何て笑う｡
｢お兄さんの質問にはきちんと答えるからさ､安心してよ!｣
こんな危ない奴を前にして､安心する馬鹿が一体何処に居るのだというのか｡
勿論､警戒心は解かない｡解く筈が無い｡
｢むぅん､そうだなぁ｡少なくともこの国に用があるのは確かだね｡｣
そう言って彼は考え事をする様に､上の方を向きつつ
左右にゆらゆらと揺れた｡
そんな彼に一言、告げたい事があった｡
｢俺はそんな事聞いてんじゃねぇの｡何の用かを聞いてるんだけど｡｣
そんな事も分からないんですねぇ?何て軽く煽りながら､
口元の赤い×マークの付いたマスクを少し下げると相手は明らかに様子を変えた｡
｢あ"ぁ､?｣
先程までの緩い声とは一変､随分とドスの効いた声質に変わった｡
つい笑顔が消える位､不快だったらしい｡眉間に皺が寄っている｡
そして､突然相手が目の前から消えた次の瞬間､目の前でナイフを振り上げている姿が見えた。
｢ｯ!｣
間一髪､と言った所だろうか
自分の刀で何とか其れを防ぐことが出来た｡
｢お前､調子こいてられるのも今だけだから｡｣
相手はそう冷たく発すると､俺の腹に一蹴り食らわした｡
防ぐにも､両手は刀で塞がっており､足で何とか衝撃吸収を試したものの､間に合わなかった｡
俺は吹っ飛び､勢いの余り帽子が何処かに飛んで行った｡
その後も相手からの攻撃は続く｡
茂みに突っ込んだ俺を､容赦なく相手が襲う｡
先程と打って変わって様子の変わった相手は､多くのナイフを俺に向かって投げる｡
しかし､どうだろう｡
挑発によるモノで､軽く冷静さを失ってるらしい｡
速さは確格段に上がったが､命中率が格段に落ちているのだ｡
息切れこそ無いモノの､どうにも動きのキレもが落ちている｡
ところが､流石の相手も其処まで甘い訳では無かった｡
気が付くと相手は､俺の刀を吹き飛ばしたと同時に首元にナイフを突き立てて
逃げられない様に体を押さえつけていた｡
近くで刀が落ちる音がする｡
不味いな､
どうする､
やけに冷静な頭を必死にフル回転させる｡
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代口 - eiさん» 見直しました所､誤字の箇所確認致しました｡訂正させて頂きます､大事な場面での誤字は恥でしかない…ご指摘有難う御座います!今後も追求者と我々だ､を宜しくお願い致します｡ (2020年3月2日 23時) (
レス) id: de8de63fc5 (このIDを非表示/違反報告)
ei - グッルペンになってるところありますよｗ (2020年3月1日 20時) (レス) id: 9d4306ee6c (このIDを非表示/違反報告)
代口 - ゆきさん» 親戚の出番一度のみなので､時間ある時にまた絡みを書きたいなと思っております…ｼｭｰ… (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9e6428ffc4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 親戚wwクリチャン (2018年9月4日 22時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
代口 - 考慮させて頂きます｡貴重な意見有難う御座いました｡今後の更新からはなるべくわかりやすく書いていく様に意識させて頂きます｡長文失礼致しました｡ (2017年10月29日 17時) (レス) id: 2ab2960f5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：代口 | 作成日時：2017年1月4日 22時
