追求12個目 ページ12
ナイフに触れた｡
刹那､
｢んー後ろですよぉ!｣
｢…わ!｣
ナイフを手に入れたと同時に､何かが背後で振り落とされる音が聞こえた､
瞬時にそれを判断して体を捻ってその場から少し離れる｡
反応が遅れた事もあって､服の一部と髪の毛が少し持っていかれたが｡
｢へぇ､やるやん……!｣
｢それはどうもｯ｣
相手との距離を取った所で､相手に向き合う形になる｡
緑色のパーカーに､黒の動きやすそうなズボン､深緑の瞳｡
表情は余り見る事が出来ないが､
自身のナイフを手の中で簡単に弄ぶ彼は､どうにも危ない匂いがする｡
｢お前がトントンが言うてた奴か｣
｢トントン……?｣
｢おう､あの赤いマフラー着けてる奴｡メガネの｡会うてるやろ｣
成程､先程の彼はトントンと言うのか｡
しんぺい神にコネシマ､そしてトントン｡先程会った人等の名前｡
覚えてる､うし上出来｡
｢何油断してるん?｣
｢!ぐｯ……｣
急に目の前に現れた緑の奴は､容赦なく横腹を蹴ってきた｡
いやまぁ､油断してた自分も悪いんだけど｡力が異常値だよ､この人｡痛ぇよ｡
｢何や､避けてばっかじゃ俺がつまらん｡攻撃せぇへんと勝てんぞ?｣
んな事言ったって､動きが早いんだよ……!
素早しっこい上に攻撃ポイントが適格なんだよ此奴｡
確かにつまらないけど､攻撃しないと勝てないけど正論だけど!
｢流石に避けるので精一杯ですなぁ……!｣
｢んんん喧しいです､ちょっと｣
｢ぉ､｣
こっちに向かってナイフを振り下ろして来た所を､防いでその瞬間に足払いをする｡
相手は驚いた素振りをするものの､空いてる方の手で地面に手を付き素早く蹴り込んできた｡
其れを体を捻ってかわし､相手の腕を取って地面に叩き付けた､
筈だったのだが､逆に腕を引かれてしまい､私自身が地面に叩きつけられてしまった｡
痛さで顔が歪む､が正直それ所じゃない｡
不味い｡
｢ふひひ､残念やったなぁ｡まだ考えが甘すぎるわ｣
そう言った彼の表情は､下の状態だから見える､明らかな笑顔だった｡
手にはナイフ､勿論その先は私｡
嗚呼､終わった＿＿＿＿＿
｢参り､ました｣
ナイフが今､私目掛けて振り下ろされた｡
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代口 - eiさん» 見直しました所､誤字の箇所確認致しました｡訂正させて頂きます､大事な場面での誤字は恥でしかない…ご指摘有難う御座います!今後も追求者と我々だ､を宜しくお願い致します｡ (2020年3月2日 23時) (
レス) id: de8de63fc5 (このIDを非表示/違反報告)
ei - グッルペンになってるところありますよｗ (2020年3月1日 20時) (レス) id: 9d4306ee6c (このIDを非表示/違反報告)
代口 - ゆきさん» 親戚の出番一度のみなので､時間ある時にまた絡みを書きたいなと思っております…ｼｭｰ… (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9e6428ffc4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 親戚wwクリチャン (2018年9月4日 22時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
代口 - 考慮させて頂きます｡貴重な意見有難う御座いました｡今後の更新からはなるべくわかりやすく書いていく様に意識させて頂きます｡長文失礼致しました｡ (2017年10月29日 17時) (レス) id: 2ab2960f5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：代口 | 作成日時：2017年1月4日 22時
