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醤油の香ばしい香りが､店先から通行人の鼻腔をくすぐっている。
その匂いにつられた人々はふらふらと茶屋に立ち寄っていく。
店先ではペンギンを模した男が､団子とそれからおにぎりを焼いていた。
刷毛で醤油を塗ると、垂れたのが炭の上でじゅわっと音を立てる。香ばしい香りの正体はこの焼き団子と焼おにぎりであった。
「兄ちゃん､焼き団子2本！」
「毎度あり！」
通りすがりの初老の男性の注文を受け、
小銭と引き換え団子を紙に包んで渡したのはシャチの帽子の男だった。
見れば店内では着ぐるみだろうか、
シロクマが接客をしている。
……そんな平和な茶屋に一波乱の気配あり。
「めーしー！だんごーー！！」
猛スピードで駆けてきて、ずささッと店の前で急停止をしたルフィは焼き団子を見てうひょー！っと歓声を上げた。
「ハンコック､ここにしよう！」
後を追ってきたハンコックに手を振ったルフィは席に着いた。
「めーし！めーし！だんご！だんご！」
「少しは大人しく出来ないのか､麦わら屋」
はしゃぐルフィに､店の奥から不機嫌な声がこぼれた。
ハンコックが､何奴と見れば白い帽子を目深にかぶった男が此方を睨んでいた。
「虎男！何で此処にいるんだ？」
「此処は俺の店だからだ！」
「そうか､そんじゃ団子100本！それからおにぎり！
鮭と梅干しとおかか､それから焼いたやつ！」
慌ててメモするシロクマ──ペボの後ろから虎男改め
ローが再び叫ぶ。
「梅干しはねえ！」
「ねえのかよ！」
「誰が梅干しなんか置くか！」
「何だそりゃおにぎりと言ったら梅……」
「まあまあ二人とも落ち着いて」
そこでルフィの言葉を遮ったのが運の尽きであった。
「そこのシロクマ。お主よくもシロクマの分際でルフィの言葉を遮ったな｡」
「すみません……」
ペボが落ち込み、周囲は思わず「打たれ弱っ！」と心の中でツッコむ。
何だかんだでわんさと積まれた団子とおにぎりが届いた。
「いっただきまーす！」
ルフィは叫ぶように言うと皿へ手を伸ばした。
、
続く
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お喋り文鳥(プロフ) - 冬華さん» 応援ありがとうございます(*´∇｀*)のんびり更新ですがお付き合い頂ければと思いますm(_ _)m (12月15日 23時) (
レス) id: 1ccca53c38 (このIDを非表示/違反報告)
お喋り文鳥(プロフ) - Yr さん» 承りました！(半年以上放置のせいで気付かず申し訳ないです)イゾウお兄様に会うべくワノ国からやってきたお菊ちゃん！口調分からないですけどやってみたいと思います(o´ｴ｀o)b (12月15日 23時) (レス) id: 1ccca53c38 (このIDを非表示/違反報告)
冬華(プロフ) - とても面白くて、一気見してしまいました笑無視をしない範囲で更新頑張ってください💪 (12月9日 19時) (レス) @page11 id: 60a77e2b52 (このIDを非表示/違反報告)
Yr - 今回もとても楽しい作品でした！リクエストでお菊ちゃん(イゾウさんの弟)を泊めて差し上げてほしいです！無理なら全然大丈夫です！これからも応援してます！！ (6月20日 15時) (レス) @page10 id: 341324fd9e (このIDを非表示/違反報告)
お喋り文鳥 - 大変長らくお待たせしました。一身上の都合で､1ヶ月近く更新出来ず……。お待たせして申し訳ないですm(_ _)m さて､2号館ですが､近日中に更新予定。リクエスト中心にのんびり更新しようと思います。どうぞ､お付き合い下さい。 (2023年3月9日 23時) (レス) id: 1ccca53c38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お喋り文鳥 | 作成日時：2023年3月9日 18時
