【銀魂】真選組で検視官をする女

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［銀時side］





A「そうそう。

良かった。神楽たちが、気づかないかもって言ってたんだよ。」





と、小さな自身の手を合せながら言った。昨日、コイツに手首を握られたときにも思ったが、身長の割に手が小さい。感覚的には神楽のソレと同じか、少し小さいくらいの大きさだ。

だからなんだと言われたら何も返しようがないが………。


Aは、気に入ってくれたか。と全く別の世界に入りかけていた俺に聞いた。
"食べ放題のチケット"というのは、今朝見つけたものだ。それには“甘味食べ放題”と“スイーツ食べ放題”の2つが書かれたものが置かれていた。

しかもなぜか先月のジャンプの上に。危うく捨てそうだったところ、風が吹いてたまたま落ちたことにより気づいたのだ。

ほぼ気づかなかったに等しいが黙っておくことにしよう。

それで、落としたときにガキ共に聞いたところAが俺にと用意してくれたそうだ。ガキ共には焼肉を食べ放題に連れて行ってくれたと神楽が、自慢げに話してきた。





銀時「あぁ。……というか、なんであんな分かりにくいところに置いてたんだよ。」



A「……敢えていうなら、悪戯心から？」



銀時「いい歳してんなことするな。」






本当に分かりにくい事この上なかった。ジャンプとかあーゆー表紙はただでさえ、うるさいくらい色とりどりのため、そこに似たような色具合の小さなチケットを置かれてもなかなか気づかない。

気づいた奴は恐らく、相当ジャンプの表紙を観察している奴だろう。


クスクスと笑っていたAは、俺がなかなか本題に入らないに痺れを切らしたのか、催促してきた。



だが、これがまた自分でも情けないと思うほど、なかなか言うことができない。







A「えらく言いづらそうだね。悩みごとかい？」



銀時「いや、違う。」



A「男なんだからはっきり話しな！！」



銀時「母ちゃん！？」




半ば強制的に促され始めてきたところで、俺はこれでもかというほどのため息をした。





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