俺の嫁は帰ったら寝とる【宮侑】 (ページ10)

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あのね、ページ10

侑は困惑していて、すこしうるさいので、もう少しだけトーンを下げて欲しい。

あとちょっとで思い出せそうだから。

………うーん…。

あ！と言ったのは同時だった。

「A！！」

「光ちゃん！」

「はっ？？？A？光ちゃん？

え、いや、どーゆことや！？」

光ちゃん、もとい、木兎光太郎、彼は私の親戚である。

確かお父さんのお母さん、つまりおばあちゃん、おばあちゃんの妹の娘の旦那の兄が光ちゃんのお父さん。

つまり親戚。

「どうゆう事って？……どうゆうこと？」

「どんな関係かって聞いとんねん！」

「………浮気相手？」

「「は？」」

え、光ちゃん何言ってんの？

は？？？？

あ、もしかして。

「光ちゃん、それは高一の時の話でしょ」

「は？？」

あー、そうだったな！と豪快に笑う光ちゃん。

侑は、ひとり困惑している。

そんな侑にちゃんと説明をする。

誤解されたままなんて嫌だし。

稲荷崎に転校する前、私は東京に居た。

そして、なんか気持ち悪いストーカー勘違い野郎がいた。

私はその人のことを彼氏にした覚えはないし、ましてや誰かと付き合うなんて考えた事がなかった。

で、その人があまりにも気持ち悪くて、彼氏面するから、うっわ。となり、光ちゃんに彼氏役を頼んだ。

そしたら、相手のやつが浮気か！とかなんとか言って。

「まあこんな感じだよ」

「そいつ絞めたる」

「まあまあ落ちついてよ。しかも高一の話だし」