俺の嫁は帰ったら寝とる【宮侑】

聞いてほしい ページ9

試合はムスビィブラックジャッカルの勝利だった。



あー凄かった。



大きく伸びをすれば、ずんずんと侑がこっちにやって来る。




「なっっんでここおんねん！！！」


「おにぎりサービスしてもらうため」


「え、そうやったん？」


「冗談だよ」




けらけら笑って見せれば、治くんもにんまり笑い、侑はムスッとしている。


かっこよかったよ、と言えばパアアアとにっこり笑顔になる侑。



たまに可愛いよね侑。



さていつ言おうか。と思っていれば急に抱き上げられる。




「ちょっと侑！？」


「翔陽くんに会いたいって言っとったやん！」




いや、それはそうなんだけど……。


抱き上げる必要性とは。









結論。翔陽くんものすごくいい子でした。


だっこされたままの私に礼儀正しく挨拶してくれて……。


侑と全然違うなぁと思った。


侑の初対面の印象は最悪だからね。




「私、翔陽くんの事推す」


「はァ！？俺は！？」


「侑は旦那。翔陽くんは推し。」




旦那という響きに嬉しそうにする侑。


侑って時々ちょろいよね。


おろして。と言えばしぶしぶおろしてくれた。




「あ！ツムツム！！と、………ん？」




こっちに走ってくるでっかい人。


木兎って人だったよね…………ん？









「え、２人して何見つめあっとん？？？」

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