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愛がとを ページ10

北side




気まぐれに向井さんがおる場所に行っては、向井さんが名づけたくうと遊んで帰った。


向井さんも最初は嫌そうな顔、ゆうても、真顔やけど。


と、そんな顔をしとったけど、少しは心を開いてくれたんか、ほんの少しなら会話をすることが出来るようになった。


もちろん、彼女から話しかけてくることは無い。


なんで俺が向井さんをこないに気にしとるかは分からんけど。


なんか向井さんを一人にしたらあかんような気がした。





「…あの、先輩」


「!!どしたん?」


「くう、家で飼おうかな、と思いまして、だから明日から来なくても……」





向井さんから話しかけてくれた事にはえろう驚いた。


くう、家で飼うんか…。


少し悲しい気もするが、それより……





「向井さんは明日からここにこーへんの?」


「えっ?」





来ないことは、ないんですけど、と地面を見ながらそう言った。





「じゃあ明日から向井さんに会いに来るわ」





まあ、今までもくうの様子と向井さんの様子を見に来とったんやけどな。





「…え、あ、そうですか」


「そういえば、俺の名前言ってなかったよなぁ。

北信介っていうもんや。改めてよろしゅう」


「え、あよろしくお願いします。

私は向井Aです」

愛がとをあまりひとつ→←愛がここのつ



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作者名:こわこ | 作成日時:2020年11月3日 18時

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