これは、恋でもないし愛でもない【宮侑】 (ページ8)

今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:29,208 hit

愛がやっつページ8

侑side

俺らの担任は気まぐれで、席替えやって、いつするか分からん。

いつになったら俺は転校生から離れられるんや。

今まで、こいつと話したことと言えば、

「消しゴム落ちましたよ。」

「あ、おおきに。」

やぞ！？！？

会話なんて向井さんには存在しとらんのか！？

HRをそんな事を考えながらぼーっとしていると、気まぐれ担任が、

「よし！席替えするか！」

と元気よく言った。

やっとか！！！やっとこいつから離れられる！！！！

まあ静かやから、喧し豚よりかはましやったけどな。

窓側がえーな…。

あっこは寝るには最高のポジションやからな！

名前を呼ばれクジを引く。

６や……。

６は…窓側やん！！！

めっちゃうれしい！

しかも、一番端っこや！！！

嬉しいなぁ～、と浮かれた気分でクジの番号の席に行くと、前の席には銀がおった。

「銀やん！俺運えーわ！」

「めっちゃテンション上がっとるな」

銀と話しているとガタッと横から音がした。

隣の人よな？

今の俺は気分がええからな、侑くんの笑顔見したるわ！との思いで横を見れば、

「…よろしくお願いします」

…向井さんやん………。

失礼なのは分かっとるけど、今俺の顔は絶望した顔だろう。