かわいいかわいい俺達の子

8 ページ9

国見side


今日は及川さん達が遊ぶから朝練は無し。
朝からあまり動きたくない俺には好都合だったりする。それにAさんに近付く奴の処分もできるからまさに一石二鳥。


だから朝、金田一と一緒にAさんを迎えに行き一緒に登校する。



朝が弱いAさんの可愛さに目がくらみそうになるのを必死に耐え学校に到着。


彼女の教室へ行き同じクラスの矢巾さんの元へ。




「はよー、A、国見、金田一。」



「おはようございます。」と俺達は挨拶をしてAさんを預ける。




…………はぁ、渡したくない。

これは毎度思うこと。何で俺、一年遅くに産まれたんだろう…とこの超えられない壁を恨む。



だが、こればかりは仕方がない。




「じゃあ、お願いします。またお昼に。」




「おう。」と矢巾さんの返事を聞き俺達は自分のクラスへ向かう。
……たった三分も経たぬうちに、”会いたい” の気持ちが溢れてくる。


金田一と別れ、自分の席に座り即効開かれた携帯。

そこにはAさんが沢山映っている。
二人で一緒に撮ったもの。バレー部で撮ったもの。





─────────内緒で撮ったもの…。

みんなみんな俺のお気に入り。


はぁ…ほんとに愛おしい。
自分の中で沸き起こる高揚感を抑えつつ画面をそっと撫でる。








「(……あぁ、抱きしめたい。)」




―――
遅れてごめんなさい！
またまた高評価を下さった方、ありがとうございました！とても励みになります！

9→←7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す